教授
松本 美志也
山口大学医学部麻酔・蘇生学教室は1968年6月に初代教授武下浩先生が京都大学から着任し、麻酔学講座としてスタートしました。
そして、平成1991年から坂部武史先生が2代目教授として教室を主宰し、2009年7月から私が教室を引き継いでいます。
山口大学麻酔蘇生学教室同門会の会員数は現在150名を超え、山口県内の主要病院はもちろんのこと、山口県以外でも倉敷中央病院、
小倉記念病院、東京都立神経病院、愛媛労災病院、福岡徳州会病院で活躍しています。
われわれは日々の診療で、麻酔、集中治療、ペインクリニックを担当しています。
さらに、最近では緩和医療の分野にも仕事の領域は広がりつつあります。しばしば麻酔科医の仕事は地味だと言われます。
確かに縁の下の力持ち的な仕事が多いのは事実です。しかし、われわれは医療の要だという自負を持っています。
医療の要として、他科の医師、看護師、コメディカルの方の信頼を得て、「for the patient」の価値観を共有しながら、日夜頑張っています。
患者さんの立場になってみれば、経験豊富なすぐれた麻酔科医に麻酔をしてほしいと当然思うことでしょう。
ただ、その道の達人になろうと思えば、そのための訓練が必要です。これは楽ではありませんが、それだけにやりがいがあります。
価値観の多様化した社会でも、着実にトレーニングを積んできた麻酔科医は必ず評価されます。
われわれは、物事の本質を理解した頼もしいプロフェッショナルの集団を目指しています。
山口大学麻酔・蘇生学教室は中枢神経を中心に基礎・臨床研究を40年以上続けてきました。
これからもResearch mindを大切にしてゆきたいと思っています。
そして、研究と診療と教育を通して世界の医学に医療に貢献したいと思います。
さあ、みなさん、今までの伝統に続く新たな山口大学麻酔・蘇生学教室の歴史を一緒に作っていきませんか。