ディプロマ・ポリシー

山口大学のディプロマ・ポリシー

山口大学は、「山口大学憲章」に掲げる基本理念に基づき、「発見し、はぐくみ、かたちにする」を実践し、地域、日本、世界に寄与できる人材の育成を目指します。この実現のために、山口大学大学院の学生が修了時に身に付けておくこととして、以下の3つを大学院のディプロマ・ポリシー（修了認定・学位授与の方針）に定めます。

高度な専門性と学識

研究者、またはその他の専門的な業務の従事者に必要となる高度な専門性と精深な学識をもって、物事を論理的・批判的に考え、問題解決ができる。
豊かな教養

豊かな教養を身に付け、様々な視点から物事をとらえて柔軟に思考できる。
自律・協働する力と物事をかたちにする力

自律心と倫理観をもって他者と協働し、高度な専門性と学識を総合的に活用しながら、物事をかたちにすることができる。

研究科のディプロマ・ポリシー

本研究科は、「山口大学憲章」に掲げる基本理念に基づき、人と社会に関する学問分野や専門領域の研究をさらに深化させ、広い視野をもって地域、日本、世界に寄与できる人材の育成を目指します。この実現のために、本研究科の学生が修了時に身に付けておくこととして、以下を研究科のディプロマ・ポリシー（修了認定・学位授与の方針）に定めます。

高度な専門性と学識
研究者やその他の専門的な業務の従事者が持つべき高度な専門性と精深な学識をもって、物事を論理的・批判的に考え、問題の解決に結び付けることができる。
豊かな教養
研究者やその他の専門的な業務の従事者に必要とされる人や社会に関する豊かな教養を身に付け、柔軟な思考で物事を複眼的、俯瞰的にとらえることができる。
自律・協働する力と物事をかたちにする力
研究者やその他の専門的な業務の従事者として専門性と学際性を様々な度合いで発揮し、自律心と倫理観をもって他者と協働しながら、物事をかたちにすることができる。

【人文科学専攻】

人文科学専攻は、「山口大学憲章」に掲げる基本理念に基づき、人間文化の根本原理を探求し、その多様な展開について、人文科学の各分野の具体的な課題を自ら設定して解明できる人の養成を目指します。この実現のために、本専攻の定める以下の知識・能力を身に付け、所定の期間在学し、所定の単位を修得し、学位論文の審査及び最終試験に合格したものに修士（文学）を授与します。

高度な専門性と学識

人文科学に関する高度な知識・技能及び分析方法を習得し、それらをさらに深化・発展させることを通して、現代社会の諸課題の解決に向けて的確に応用することができる。
豊かな教養

人間文化の固有性と普遍性の探究を深め、具体的問題と理論的問題、ローカルな課題とグローバルな課題を往還しつつ、複眼的・多角的な思考を通して問題の核心に迫り、課題解決に向けて前進していくことができる。
自律・協働する力と物事をかたちにする力

国際機関や民間事業者、地域住民、異分野の研究者など多様な社会的セクターとの協働を通じて、新たな知見や問題解決を導くことができる。

【臨床心理学専攻】

臨床心理学専攻は、保健医療、福祉、教育、司法・犯罪、産業・労働の各領域及び地域社会において、人々の個別性を踏まえながら、心の健康の保持増進に寄与する責務を深く自覚し、臨床心理学の専門的かつ高度な資質を備えた専門的職業人の養成を目指します。この目標を達成するために、本専攻の定める以下の知識・能力を身に付けるとともに、現在の心理学及び臨床心理学の研究動向を踏まえながら、地域社会が抱える諸問題や社会的ニーズに対する複眼的視点からの課題解決能力や高度な実践手法を身に付けます。その上で、所定の期間在学し、所定の単位を修得し、学位論文の審査及び最終試験に合格したものに修士（心理学）を授与します。

高度な専門性と学識

心理学及び臨床心理学に関する知識・技能・分析力などを習得するとともに、心理学及び臨床心理学における研究能力と論理的・批判的思考をもとに問題を解決することができる。
豊かな教養

地域社会が抱える諸問題や社会的ニーズ、地域社会や人々の健康、及びwell-being の向上のために、複眼的・俯瞰的に物事をとらえて柔軟に思考を行うことができる。
自律・協働する力と物事をかたちにする力

専門的職業人として将来の目標を設定し、その実現のため主体的に行動企画を立案し、臨床的実践力を省察しつつ、地域社会で協働する資質をかたちにすることができる。

【経済学・経営学専攻】

経済学・経営学専攻では、経済社会の活動に伴って生起する諸問題を認識し、それらを解決するための具体的な方法を考え出すことができる研究者やその他の専門的な業務の従事者の養成を目指します。この目標を達成するために、本専攻の定める以下の知識・能力を身に付けた上で、所定の期間在学し、所定の単位を修得し、学位論文及び最終試験に合格したものに修士（経済学）を授与します。

高度な専門性と学識
経済、公共管理、経営、法律、観光等の領域における専門的知識を習得し、それぞれの専門分野において、情報や知識を論理的・批判的に分析することができる。また、それらを的確に表現し、独創的・創造的な研究論文を作成することができる。さらに、専門的知識を活用・応用して、関連する学際的分野の諸課題を発見し、解決に結び付けることができる。
豊かな教養
経済、公共管理、経営、法律、観光等のそれぞれの専門分野において、情報や知識を複眼的・俯瞰的にとらえて柔軟に思考を行うことができる。
自律・協働する力と物事をかたちにする力
経済、公共管理、経営、法律、観光等のそれぞれの専門分野における諸問題に対して、主体的・自律的に研究に取り組み、高い倫理観や世界の多様な文化・歴史をふまえて相手の考えや意見を理解し、自分自身の考えや意見を論理的に説明することができる。また、それぞれの分野における専門的知識及び必要な日本語や外国語の能力を習得し、研究論文を作成することができる。

【共創科学専攻】

共創科学専攻は、学問分野や専門領域の枠を越えた総合的研究力を駆使して、多様かつ変容著しい現代社会の課題に広い視野をもって解決に導く人材の育成を目指します。この実現のために、本専攻の定める以下の知識・能力を身に付け、所定の期間在学し、所定の単位を修得し、学位論文の審査及び最終試験に合格したものに修士（学術）を授与します。

高度な専門性と学識
新たな価値の創出や社会システムの提案、またはその実現を可能にする、高度な専門性と精深な学識をもって、物事を論理的・批判的に考えることができる。そのうえで学生が主体的に自らの研究を深化・発展させながら、社会課題の解決に結び付けることができる。
豊かな教養
学問分野の枠に限定されない横断的・総合的な視点に必要な豊かな教養を身に付け、人や社会の現状や動向を柔軟な思考で複眼的、俯瞰的にとらえることができる。また、必要な知識・視点・方法を適切に選び取り、関連づけ統合し、課題の背景や構造を分析することができる。
自律・協働する力と物事をかたちにする力
多種多様な文化的背景や専門分野の人たちと協働し、必要に応じてチームを構成ながら、情報収集したり協力関係を形成したりするコミュニケーション能力を使って、地域社会や国際社会で自律心と倫理観をもって物事をかたちにすることができる。