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プロジェクトの概要と目的

本プロジェクト「工学系数学基礎学力の評価と保証―グローバルスタンダードをめざして―」は、 広島大学と山口大学の共同提案により平成17年度「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」 に採択されたものです。 特色GPは文部科学省により実施されている事業で、大学教育改善の取り組みの中から、特色ある優れたものを選定、公表しているものです。平成17年度は国公私立の大学、短期大学から410件の申請があり、その中から47件が採択されました。 山口大学からは本プロジェクトと「山口大学おもしろプロジェクト」の2件が採択され、現在に至っております。

本プロジェクトは全国レベルでの工学系数学基礎学力を評価・保証するシステムを作り上げるものです。具体的には、

  1. 工学系数学教育の基礎分野の選定と学習達成目標の表示
  2. 達成目標に基づく統一試験の実施
  3. 試験による数学基礎学力の客観的な評価
  4. 成績分析に基づき、工学系数学教育に関する効果の評価および授業方法の改善

を行うことにしています。このシステムへ平成21年度は38大学が参加しています。

上記(2)の統一試験に関しては、広島大学と山口大学等で、工学の各分野の基礎となる微積分、線形代数、常微分方程式、確率・統計の4分野について、共同で問題を作成し同一時間に試験を行なっております。 試験後には問題の解答例を公開し、受験した学生の復習の機会を与えるとともに、各受験生には各分野での得点と総合点を知らせ自らの基礎学力の評価ができるようにしております。試験実施後は広島大学・山口大学は共同で成績分析を行い、数学教育の改善に生かすことにしています。

なお、広島大学と山口大学では大学院入試に活用できるようにしています。詳しくは各大学の募集要領をご覧になって下さい。

また本学・工学部では数学基礎学力を保証するため、独自に「優秀賞」と「進歩賞」の表彰や、総合的復習のための「チャレンジ講座」を行なっております。 今後は、別解答の募集、試験結果にもとづく学習のアドバイスや教員への授業アドバイスなど、学生の数学基礎学力の増進のためにこのプロジェクトを生かすことにしています。

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実施記録
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