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数学統一試験受験のすすめ

数学統一試験というのは、色々な大学の工学部が集まって工科系の数学の試験を共同で行いましょうという試みです。まずは提唱者である広島大学と山口大学の2つの工学部で、平成15年度から試行的に行われました。 平成17年度から3年間は「特色GP」という文部科学省のプロジェクトに採択され、文部科学省からの財政など様々な支援を受けることになり、多くの大学(平成21年度は38大学10高専)が参加しています。

統一試験を受験するメリット

  1. 大学院入試に利用

    今後2年以内に実施される山口大学大学院 博士前期課程理工学研究科(工学科)など工学系の入試(一般選抜)において、この数学統一試験の成績を応用数学の得点に換算し使用できます。この場合、大学院入試の出願時に成績表が必要ですので大切に保管してください。つまりこの試験でよい成績を出せば、大学院受験で他の科目を集中的に勉強することが可能になるのです。

  2. 自分のポジションを知ることができる

    皆さんは大学入学前までは、毎月のように模試を受験して、同い歳の高校生の中で自分がどれくらいの位置にいるかを、偏差値で(厭でも)知ることができました。ところが大学に入ってからは、こんな機会は皆無です。それによその大学ではどんな講義があって、どんな勉強をしているかなんて、そこに通っている知り合いでもいなければ何も分かりません。実のところ、工科系に限って言えば、大学による学習内容の違いはそれほどありません。だからこそ、この統一試験が行えるわけです。

    この統一試験を受験すれば,大学に入ってから学習の積み重ねてきた結果,今の自分が

    • 全受験生の中で何番目?
    • 微分積分の力は弱いけど、線形代数に限ればトップクラス
    • 今までたいして数学の勉強をしてこなかったけど、俺でも私でもこの点数が取れるんだから、他の大学でも同じか

    等、色々なことを知ることができます。

  3. 各種の賞が貰える

    山大工学部では、この統一試験での成績優秀者に賞状を出しています。「でも結局点数の良かった人だけでしょ」という皆さんにもチャンスがあります。それは学部長みずからが作った進歩賞です。例えば、常微分方程式の講義が不合格だったのに、何故か統一試験の常微分方程式では平均点にせまる点を取った人など、明らかな進歩が見られる人の為の賞です。単に成績の良い人が貰える賞ではありません。

  4. 今なら無料

    現在は財政的な支援があるので、受験は無料です。そのうちにこの統一試験がTOEICのようなものになると、受験料を取られるようになるかもしれません。受験するなら今のうちです。

山大工学部生の皆さん、是非この数学統一試験を受験して下さい。

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