初期臨床研修期間中の産婦人科研修について

大学卒業見込み者および既卒者の皆様へ :

山口大学医学部産科婦人科では、大学卒業見込み者および既卒者の皆様の入局を積極的に受け入れています。山口大学医学部附属病院では、産婦人科医師を目指す初期臨床研修医のためのプログラムとして、医療人育成センターと協力し「小児科・産科婦人科・周産期コース」を設け、初期臨床研修期間中に最長11ヶ月間を産婦人科研修に当てることが可能です(初期臨床研修期間中の産婦人科研修について)。入局後にこのプログラムにて研修を行うメリットは、山口大学医学部附属病院内において周産期、婦人科腫瘍の疾患の管理を隈なく経験することができるため、スムーズに3年目以降の産婦人科専攻医の研修に移行することが可能だという点です。また、山口大学医学部附属病院をはじめとする複数の総合病院において救急や麻酔科、内科、小児科(NICU)等、産婦人科と関連の深い科を選択して研修することが可能です。

研修の目標:

 基本的な産婦人科診察法、検査法(超音波検査、細胞診、病理組織検査、骨盤部CT・MRIなど)、治療法(内科的治療および外科的治療)を習得することができます。指導医とともに病棟患者を担当し実際に治療にあたります。手術に関しては、産科および婦人科の各種手術の助手を行い、また研修1ヶ月目頃にはすでに良性婦人科疾患の執刀を任され、研修早期から手術の修練を行うことに力を入れています。目標は研修終了時頃には帝王切開術がスムーズに執刀できることです。また非侵襲的な検査法である超音波検査も実際に多くの症例に対し行うように指導しています。当科では指導医は10年目前後の医師がつき、基本的にはマンツーマン指導を行っていますが、実際には症例の偏りなども考慮して、各グループのいろいろな先生と一緒に症例を担当します。

1週間のスケジュール:

曜日
午前 手術 外来 手術 外来 外来
午後 手術 回診
カンファレンス
手術 手術 カンファレンス

月曜日(午前・午後)、水曜日(午前・午後)、木曜日(午後)が手術日で、担当医でなくても助手として手術に立ち会います。火曜日の午後に回診と症例カンファレンス、金曜日の午後から症例カンファレンスがあり、主に術前あるいは術後の症例についてプレゼンテーションを行います。基本的には平日の午前中は手術がなければ外来診療に携わります。その他の時間で病棟患者の診察(内診や超音波検査など)を行ったり回診やカンファレンスのプレゼンテーションの準備を行ったりすることになります。



当直について:

基本的には、週1回程度は指導医とともに院内で当直し、正常分娩はもちろん産婦人科救急患者の対応を学びます。希望によっては増減可能です。