堤 宏守研究室(バイオ機能高分子)

ポリマー電解質の研究例


■ここでは,私たちの研究室の最近の研究成果を紹介します。

■右図のような構造を持つモノマー(CYAMEO)を合成し,これを重合して得られるポリマー(P(CYAMEO))を用いた真性ポリマー電解質(溶媒を全く含まないポリマー電解質)を調製し,その基本的な特性を明らかにすると共に,リチウム二次電池用電解質としての可能性について検討しました。

◆発表している論文・特許など
1) Y. Shintani, H. Tsutsumi,"Ionic conducting behavior of solvent-freepolymer electrolytes prepared from oxetane derivative with nitrile group",Journalof Power Sources, 195, 2863 (2010).
2)特許公開2008−277218 「高分子固体電解質」
ニトリル基を有するオキセタン誘導体の構造
■右図のような構造を持つモノマー(DPOX)を合成し,これと架橋剤を用いて調製した真性ポリマー電解質は,難燃性を示した。さらに,比較的高いイオン伝導性を有していた。 リン酸エステルを含むオキセタン誘導体