■薬剤を適所に適宜送達する技術あるいは,必要なときに必要なだけの薬剤を患部に送達する技術となります。 これを実現する方法はいくつかありますが,大きく分けると以下の3つの方法,あるいはこれらの組合せによりDDSを実現しています。 ◆薬剤放出技術 (放出制御技術,効果的放出技術) ◆薬剤標的化技術 (能動的標的化技術,受動的標的化技術) ◆薬剤吸収制御技術 (薬剤導入技術,遺伝子導入技術) |
■もともと薬剤は,体内にどのような経路で投与されているかを,下図(クリックすると拡大されます)で示します。体の粘膜を経る場合や血管などに注射で直接投与することで体内に入り,全身循環の後,標的部分に到達した薬剤は,治療効果を,それ以外の部分に到達した薬剤は,場合によっては副作用を起こしてしまいます。このようなことを防ぐために,DDSが用いられる場合もあります。 |