山口大学医学部附属病院 看護部

部署紹介

A棟

先進救急医療センター

部署説明と主な疾患 先進救急医療センターは、山口県の救急医療の最後の砦です。全国でも数少ない「高度救命救急センター」の役割を担い、命に直結する病状の患者さんに加えて、四肢切断、重症熱傷、急性中毒の患者さんを受け入れています。初療室と救急外来、病棟を併せ持ち、ドクターカー、ドクターヘリの運行にも携わっています。プレホスピタル(現場)から初療、集中治療まで、救急科医師と各診療科医師、看護師、救急隊員、そしてすべてのコメディカルが協働して、救急患者さんの集学的治療を行っています。
看護の特徴 当部署は、経験の浅い看護師からスペシャリストまで、共に学び、支え合い、救急看護師として成長していくことのできる部署です。患者さんの病状のステージに合わせた適切なケアを行い、不安や危機状態にあるご家族への支援をしています。患者さんの疾患や病状が多岐に渡ること、多くの医療機器を取り扱う必要があるなどの大変さはありますが、先進救急医療センターでの経験と学びは、これから出会うすべての患者さんの看護に活かすことができます。
若手スタッフからのメッセージ 当部署では、一般病棟では対応困難な救急患者さんの初期治療や集中治療を行っています。突然の発症や出来事で、苦痛や不安を感じている患者さんに寄り添い、患者さんの立場にたった看護を心掛けています。重症だった患者さんが実際に離床した姿を見ると、とても嬉しく、次の看護への励みになっています。経験することや学ぶことも多いですが、先輩看護師にアドバイスをもらいながら、少しずつ成長できていることに喜びを感じています。
先進救急医療センター

集中治療部

部署説明と主な疾患 脳、心臓、肺、肝臓、腎臓など、様々な臓器の機能が低下した患者さんや、感染症が重症化して、全身的な影響を及ぼすような患者さん、さらには、長時間に及ぶ大手術(心臓・大血管手術、食道手術、肝臓手術、脳外科手術、移植術など)の患者さんの機能回復をはかるために、集中的な診療を行っています。
看護の特徴 当病棟では、手術侵襲の大きな患者さんに対し、患者さんの一番近くで24時間体制での継続看護を行っています。患者さんの全身を注意深く観察し、バイタルサイン、心電図などの生態モニター、尿量などの情報を元に、的確にアセスメントすることが求められます。また、人工呼吸器や輸液ポンプ、その他の医療機器の作動状況も常に確認しています。そして、異常の早期発見、苦痛緩和、早期離床など、医師、薬剤師、臨床工学技士、理学療法士などの多職種で患者さんに関わっています。
若手スタッフからのメッセージ 病状が重篤で、自身で訴えられない患者さんも多いので、バイタルサインの変化や患者さんの表情などから推察する能力も求められます。装着している医療機器も多いので緊張する毎日ですが、わからないことはその都度先輩に確認し、自己学習も行いながら知識を深めることができます。そんな中で、患者さんが少しずつ回復されるのを看るととてもうれしく、これからももっと勉強して、集中治療室の看護師として早く一人前に成長したいと思います。
集中治療部

手術部

部署説明と主な疾患 手術部は当院の全診療科を対象として手術を行う中央診療部門です。手術室は2019年6月に新棟に移転し、バイオクリーンルーム3室、ハイブリッドOP室2室、MRI併設OP室1室、陰陽圧切り替え室1室を含めて計16室に増室となり、1日平均30例の手術が行われ、手術件数も年間7000件と増加しています。
<主な手術>
開心術、経カテーテル大動脈弁留置術、大動脈ステント挿入術、開頭腫瘍摘出術、頭蓋内動脈吻合術、ロボット支援手術(前立腺、腎、食道、肺)、臓器移植手術(腎臓、肝臓、角膜)、鏡視下手術(肺、腸、胃、腎臓、肝臓、子宮、卵巣)、整形外科手術(人工関節、脊椎、膝、肩、四肢、腫瘍)、眼科手術、耳鼻咽喉手術、頭頚部手術、形成外科手術、歯科口腔外科手術、皮膚科手術等
看護の特徴 手術室看護は器械出し看護と外回り看護に分かれているのが大きな特徴です。器械出し看護は患者の手術に応じて直接的に手術介助を行います。術式は複雑かつ多様化しており、スタッフもそれに対応すべく、高度な専門的知識と技術が求められます。外回り看護は目の前にいる患者の“今”に寄り添い、訴えに耳を傾けることで、的確に問題の抽出を行っています。また、患者やチーム間のコミュニケーションを大切にし、周術期患者への安全で安心な医療の提供に努めています。
若手スタッフからのメッセージ 手術室は、患者さんの命に直接かかわる仕事であり、幅広い知識や実践力、多職種とのコミュニケーション力を求められる場面が多々あります。3年目の今も新しいことに触れる機会ばかりで、緊張感のある毎日ですが、一緒に考えてくれる同期や親身になってアドバイスをくれる先輩方は心強い存在です。今後もこの恵まれた環境で、看護師としてできることを学び、手術という大きなイベントに臨む患者さんと向き合っていこうと思います。
手術部

産婦人科、周産母子センター(MFICU)

部署説明と主な疾患 通路を挟んでA棟6階に産科とMFICU、B棟6階東に婦人科病棟があります。
主な疾患は、婦人科悪性・良性腫瘍、生殖内分泌疾患、不妊症、ハイリスク妊娠、ハイリスク分娩、合併症妊娠、胎児疾患です。
看護の特徴 産科はMFICU の後方病棟としての機能を持ち、新生児部門と連携し、母児の愛着形成の促進と退院後の生活を見据えた育児指導を行っています。退院後に支援を必要とする母児を地域へバトンタッチするために、カンファレンスや母子連絡票を用いて地域の保健師とも連携をしています。また、婦人科では、婦人科疾患に対する手術療法や化学療法、放射線治療、緩和ケア、不妊治療を行っています。医師、薬剤師、MSWとカンファレンスを行い、連携を取りながら、自己管理指導や退院支援を行っています。
MFICUは、総合周産期母子センターの中で母性胎児部門を担い、24時間体制で地域から母体搬送を受け入れハイリスク妊娠の管理、ハイリスク分娩に対応しています。
若手スタッフからのメッセージ 助産師として働き始めて今年で2年目になります。現在は、母体と胎児の集中治療室であるMFICUで妊娠期から産褥期の患者さんを担当しています。急変時の対応だけでなく、安心して妊娠継続、出産を迎えられるよう心身のケアに努めています。初めは緊急性や重症度の高い看護に不安もありましたが、疾患の知識を深め、先輩から丁寧なアドバイスを頂く中で、やりがいを感じながら楽しく働くことができています。私たちとぜひ一緒に頑張りましょう。
産婦人科、周産母子センター(MFICU)

周産母子センター(NICU/GCU)

部署説明と主な疾患 総合周産期母子医療センターの新生児部門は、新生児集中治療室(NICU)と新生児回復期治療室(GCU)の2つを兼ね備えています。早産児、低出生体重児、合併症を伴って出生した児に対して、新生児が元気に大きく育つことを目指して、365日24時間体制で医師と連携し、集中治療を行っています。
看護の特徴 当病棟は、未熟で発育途上の児に対し、光や音、児の姿勢などを工夫し、成長発達をサポートするディペロップメンタルケアを実践しています。また、愛着形成や親子の関係の確立を支援するために、早期から両親の児へのタッチングやカンガルーケアを行っています。少しでも一緒にいる時間を作り、児の状態が落ち着くように工夫しています。すくすく育つ児の笑顔が、私たち医療スタッフのモチベーションアップにつながっています。
若手スタッフからのメッセージ NICU・GCUでは、まだ自分の思いや希望を発することが出来ない赤ちゃんたちの声に耳を傾け、赤ちゃん一人ひとりにとってよりよい看護とは何かを常に考えながら働いています。私たちの行う全ての看護が赤ちゃんにとって大きな意味を持つことを意識し、常に根拠を持ち、細やかな観察を行いながら看護を行うように心がけています。元気になった赤ちゃんがお母さんと一緒に帰っていくのを見送ることが大きな喜びです。
周産母子センター(NICU/GCU)

精神科神経科

部署説明と主な疾患 統合失調症、双極性障害、うつ病、摂食障害、適応障害、認知症など精神疾患の診断、治療を行っています。
精神疾患があり身体の検査・手術・治療を行うこともあります。
開放病棟と閉鎖病棟があり、病状によって入院する病棟が異なります。
看護の特徴 こころの病気を抱えた方、またそのご家族を支援しています。山口県内で身体合併症を有する患者さんに、あたたかく、安全で、質の高い看護が提供できるように日々励んでいます。多職種カンファレンスが活発で、それぞれの職種が専門性を発揮し、チームで関わっています。看護師は、チームの一員として、その役割を果たし、患者さんの回復のお手伝いをしています。
若手スタッフからのメッセージ 精神科におけるアセスメントの対象は目に見えるものだけではないため、難しさを感じることもあります。コミュニケーションを通して患者さんと信頼関係を築いていかなくてはなりません。介入は患者さんそれぞれの個別性に合わせて行っていくため、日々学ぶことができ、新鮮な気持ちで働いています。また、身体疾患が合併している患者さんも多く入院されるため、幅広い領域の看護を学ぶことができます。
精神科神経科

小児科

部署説明と主な疾患 小児の内科疾患のほか、他部署の外科的疾患を有する子どもを対象に、多職種と連携しながら、子どもや家族へ寄り添い、治療および看護を提供しています。
<主な疾患>
小児内科疾患:血液・腫瘍疾患、神経・筋疾患、循環器疾患、内分泌・代謝疾患、感染症
外科疾患:小児外科・形成外科・歯科口腔外科・耳鼻科・眼科・脳外科・皮膚科・整形外科
看護の特徴 安心した入院生活を過ごせるように、子どもと家族の気持ちに寄り添いながら、あたたかい看護の実践に努めています。保育士や院内学級教師、理学療法士等の多職種と協働し子どもたちの成長発達の促進に向けた支援も行っています。また退院後、自宅で安心して生活ができるように、地域とのシームレスな連携も図っています。
若手スタッフからのメッセージ 小児病棟では、新生児期から乳児、幼児、学童期と幅広い年齢の子どもを対象に看護実践をしています。疾患だけでなく子どもの成長発達過程や家族看護も学ぶこともできます。幼い子どもとのコミュニケーションは難しいですが、プレパレーションなど遊びを取り入れ関わっていくことに楽しさも感じます。また、治療を経て元気になって帰っていく姿を見ると、看護師としてのやりがいを感じます。
小児科

呼吸器・感染症内科 脳神経内科

部署説明と主な疾患 <呼吸器・感染症内科> 肺がん、肺炎、喘息、COPD等
<脳神経内科> 末梢神経障害、多発性硬化症、ギラン・バレー症候群、ALS等
看護の特徴 呼吸器・感染症内科は主として呼吸器症状、脳神経内科は、脳・脊髄・末梢神経・筋肉等の疾患からくる全身症状を観察し対応する力が必要とされます。日常生活の介助から人工呼吸器の管理まで幅広い看護が必要です。また、厳しい告知の受容に寄り添うことも多くあります。
このように、慢性疾患、難病等、疾患と共に生きる患者へ精神的・身体的に寄り添い、日常生活の延長線上にある未来にも関わる、「看護」そのものを追求できます。
若手スタッフからのメッセージ 当病棟は、慢性疾患、難病の入院患者さんが多く、長期的に疾患と付き合わなくてはなりません。そのため、退院後もその人らしく生活できるよう多職種と連携し、退院支援に力を入れています。また、医師から毎週1回患者の観察や看護のポイント等のレクチャーを受け、疾患の理解や看護実践に努めています。業務量が多い病棟ですが、スタッフ間の関係がよく、協力しあえる明るく、やりがいのある素敵な病棟です。
呼吸器・感染症内科 脳神経内科

脳神経外科 放射線科

部署説明と主な疾患 <脳神経外科> 脳卒中、くも膜下出血、脳腫瘍、頭部外傷、てんかん、パーキンソン病などに対する検査や治療、手術
<放射線科> 前立腺がんなどの放射線治療やCVポート留置
看護の特徴 脳神経外科は、運動機能障害や四肢麻痺、認知力低下、意識障害などの患者さんが多く、医師や薬剤師、リハビリテーションスタッフ、看護補助者など多職種で協働し、身体や嚥下機能のリハビリテーションや保清、食事などADLの援助を行っています。また、SCUでは24時間体制で急性期の脳卒中の患者さんの集中治療を行います。地域連携パスを活用し、転院後も治療やリハビリを継続しています。
放射線科では、治療の副作用を確認し長期入院による心身のストレスを抱えた患者さんを支援します。
若手スタッフからのメッセージ 脳疾患の急性期の病状は不安定で、看護師の対応が生命予後に影響することがあります。病態を的確に判断する観察力や洞察力を獲得することを目標に、疾患を勉強し、経験豊富な先輩方に支えられながら看護の経験を積んでいます。日常生活動作を再獲得し、その人らしく生活するための看護の実践に、喜びややりがいを感じることも多く充実しています。また、放射線治療で長期入院の患者さんに寄り添い支援する看護に取り組んでいます。
脳神経外科 放射線科

眼科 麻酔科

部署説明と主な疾患 <眼科> 眼科全般の専門的な治療を行っています。
角膜疾患、緑内障、網膜・硝子体疾患、ぶどう膜炎、アレルギー性眼疾患、白内障など。
<麻酔科> 疼痛疾患の全人的治療(ペインクリニック)を行っています。
各種神経ブロック療法、薬物療法など。
看護の特徴 眼科では、視力低下のある患者さんが安全・安楽に入院中の生活を送ることができ、退院後の生活がイメージできるように、ADL介助や点眼指導、退院支援に力を入れています。高齢で合併症のある患者さんも多く、他の疾患の知識や看護技術も必要となります。
麻酔科では患者さんの疼痛緩和のために多職種カンファレンスを行い、いろいろな立場の意見を参考にし、日々の看護に活かしています。
若手スタッフからのメッセージ 当病棟は、眼科、麻酔科の、QOLに影響する疾患を持った方が多く入院されます。視力障害や慢性の疼痛を抱えながら生活する患者さんに、点眼やセルフリハビリを自宅に帰っても継続できるよう、入院中から介入することで患者さんのQOLをどのように改善するかを学ぶことができます。経験豊富な先輩看護師からアドバイスを受け、チーム全員で患者さんのケアに当たることができる病棟です。
眼科 麻酔科

血液内科、糖尿病・内分泌内科

部署説明と主な疾患 当病棟では血液疾患患者さんと糖尿病・内分泌疾患患者さんが、年間約300人入院されています。主な疾患は次の通りです。
  1. 血液疾患全般(白血病・悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの血液悪性疾患、再生不良性貧血、血小板減少症、血友病などの非悪性疾患)
  2. 糖尿病、内分泌疾患(バセドウ病、橋本病、甲状腺腫瘍、下垂体機能低下症など)代謝疾患(脂質異常症、痛風など)
治療としては、血液疾患では化学療法、造血幹細胞移植、糖尿病ではインスリン療法、食事療法などを行っています。
看護の特徴 当病棟では、主に血液のがん、糖尿病、内分泌疾患の患者さんの看護を行っています。血液のがんでは化学療法や造血幹細胞移植を受けられる患者さんに副作用や合併症の早期発見と症状の緩和・感染予防・長期療養に対する精神的支援を、糖尿病患者さんにはインスリンや血糖測定・療養指導を行っています。退院後に患者さんが自分らしく継続して療養生活を送ることができるように、入院時から在宅での感染対策等も含めた指導を行っています。
若手スタッフからのメッセージ 当病棟では継続的な治療が必要であり、経過が長期間に及ぶ患者さんが多くいらっしゃるため、早期から退院を視野に入れた療養指導や退院指導を行っています。化学療法や骨髄移植では、全身状態のアセスメント、社会的背景や精神面、ご家族を含めた多側面を統合した「がん看護」を学ぶことができます。また、医師やコメディカルスタッフと密な連携をとり患者さんを第一に考えたチーム医療を行っており、患者さんやご家族との関りを大切に、共に長い闘病生活を乗り越えられるよう日々取り組んでいます。
血液内科、糖尿病・内分泌内科

B棟

耳鼻咽喉科

部署説明と主な疾患 耳、鼻、喉の疾患で治療や手術を必要とされる患者さんが対象となります。
主な疾患は、中耳炎、顔面神経麻痺、副鼻腔炎、扁桃腺炎、咽頭がん、喉頭がんなどです。突発性難聴や扁桃周囲膿瘍、喉頭蓋炎、鼻出血などで緊急入院が多いのも病棟の特徴です。
看護の特徴 感覚器系の疾患は、病状によっては、発声できなくなったり、嚥下障害が起こったり、永久気管孔による生活を余儀なくされ、患者のQOLを損なうものです。摂食嚥下チームや緩和チームなどの他職種と連携を図り、声を失った患者さんのための「喉友会」という患者会の紹介も行っています。退院後の生活を見据えた看護を提供し、損なわれたQOLを少しでも補えるような支援を行っています。
若手スタッフからのメッセージ 周手術期だけではなく、化学療法、放射線療法で長期入院される患者さんの看護を学ぶことができます。治療の副作用で嚥下痛や食欲不振になった際には、疼痛緩和や食事形態について医師と相談し、患者さんの苦痛を軽減し治療が継続できるよう介入しています。気管切開をしている患者さんも多く、吸引や気管孔の管理を学ぶことができ、退院に向けた患者指導などにも活かすことができます。
耳鼻咽喉科

心臓外科・血管外科・呼吸器外科・小児外科・消化器外科・乳腺-内分泌外科・呼吸器・感染症内科

部署説明と主な疾患 心臓外科、血管外科、呼吸器外科、小児外科、消化器外科、乳腺・内分泌外科、呼吸器・感染症内科の病棟です。主な対象疾患は、心臓疾患、大血管疾患、閉塞性動脈硬化症、消化器疾患、肺癌、乳癌、間質性肺炎などです。
看護の特徴 日々の医療技術の進歩に応じた、多種多様な疾患に対する周手術期看護を中心に、化学療法や気管支内視鏡検査など多岐にわたる看護を実践しています。緊急の処置や検査も多く、状態の変化を見逃さないように注力しています。医療の高度化により、在院日数も短くなり他職種と協力して退院後の生活も見据えたチーム医療が必須です。教育にも力を入れており、多角的な側面から周手術期看護を極めることができる、やりがいを持てる病棟です。
若手スタッフからのメッセージ 心臓・呼吸器・消化器などの周術期患者の創部の処置や術後の心電図モニターの確認が必要です。そのため、学生の時に実習で学んだ技術や知識を深め、看護師として多くの経験ができます。入職時より、外科で学び培った技術や知識は今後他科でも活かすことができます。看護師として最初に働く科や、どこから学んでいけばよいか悩んでいる方は、是非私たちと一緒に働きましょう。
心臓外科・血管外科・呼吸器外科・小児外科・消化器外科・乳腺-内分泌外科・呼吸器・感染症内科

消化管外科・肝胆膵・移植外科・乳腺-内分泌外科

部署説明と主な疾患 癌治療を主に担い、手術・化学療法治療を中心に検査や緩和ケアまで幅広く行っています。
主な疾患は、食道癌、食道良性腫瘍、アカラシア、逆流性食道炎、胃癌、胃良性腫瘍、結腸癌、直腸癌、潰瘍性大腸炎、クローン病、肝臓癌、胆管癌、胆嚢癌、膵臓癌、十二指腸乳頭部癌、胆石症、胆嚢炎、先天性胆道拡張症、慢性膵炎、門脈圧亢進症、脾機能亢進症、肝硬変、急性肝不全(劇症肝炎)、代謝性肝疾患、乳腺疾患、内分泌疾患全般(バセドウ氏病、甲状腺癌など)
看護の特徴 手術に対する精神的看護から呼吸・循環状態・栄養状態・術後管理、また生活の場となった病室環境から全ての生活援助を24時間切れ目なく看ています。治療後は、歩いて帰れるように術直後からリハビリに力を入れています。当病棟では、医師と共に疾患別グループで、回診やカンファレンスを行い最善の治療を提供できるようにチーム医療を進めています。
若手スタッフからのメッセージ 食道から肛門までの消化器の機能・病態や周術期管理だけではなく、化学療法についても学ぶことができます。特殊なケアで、ストーマ造設患者が、自身でストーマ管理ができるように装具の選択や指導を行い、安心して自宅退院ができるように支援しています。手術後、リハビリに力を入れ、入院時の状態で帰れるようにしています。また、消化器疾患の患者さんは、食事が食べられないことも多く多職種と連携して、栄養管理についても学ぶことができます。
消化管外科・肝胆膵・移植外科・乳腺-内分泌外科

泌尿器科 整形外科

部署説明と主な疾患 当部署は、泌尿器科、整形外科の2科となります。泌尿器科は、主に尿器性器腫瘍疾患(腎細胞癌、膀胱癌、腎盂尿管癌、前立腺癌、精巣腫瘍など)や血液透析、腹膜透析、腎移植などの慢性腎不全に対する治療を要する患者を対象としています。整形外科は、主に変形性関節症の治療を要する患者を対象としています。
看護の特徴 尿器性器腫瘍疾患、慢性腎不全に対する治療は、退院後も診療を継続していく必要があります。そのために入院早期より、患者さんの病態や個別性を考慮し、自分自身が病態を理解できるよう指導を行っています。安心して退院後の生活が過ごせるよう多職種と連携しながらカンファレンスを実施し、退院支援を行うことも重視しています。また、スタッフ個々が患者の思いを傾聴し、疾患の理解、看護技術、知識の向上を図るため日々学習し、自己研鑽に努めています。
若手スタッフからのメッセージ 様々な患者さんを看るため、高度な知識、技術が必要となります。自己学習に加え、臨床実践で根拠に基づいた的確な指導を受け、温かい雰囲気の中で学びの多い充実した日々を過ごしてます。特に当科では、ウロストミーや腹膜透析などの手技獲得の支援があり、患者さんの個別性を大切にした指導、退院後の生活を見据えた支援について学ぶことができます。患者さんの笑顔や元気に退院される姿にやりがいを感じてます。
泌尿器科 整形外科

整形外科 リウマチ科

部署説明と主な疾患 骨、筋、靭帯、神経などの運動器全てを対象としています。部位は脊椎、脊髄から骨盤、上肢、下肢まで広範囲に及びます。主な疾患は。腰部脊柱管狭窄症、頚髄症、変形性股関節症、変形性膝関節症、外傷、先天性疾患、腱板断裂、腫瘍、関節リウマチ等があります。
看護の特徴 看護の対象は小児から高齢者まで幅広い年齢層です。治療は手術、薬物治療、放射線治療があります。術後は早期離床をモットーに、退院後の生活を見据え、患者さんの状態に合わせてリハビリテーションを行っています。シャワーベッドを使った清潔ケアや、ベッドサイドにポータブルトイレを置かないケアには特に力を入れています。また、緩和ケアセンターや患者支援センター等と連携して、退院後にその人らしい生活ができるように支援しています。
若手スタッフからのメッセージ 整形外科は急性期病棟であり、令和元年は約900件の手術が行われています。入院期間2~3週の間で、退院に向けたリハビリを行います。リハビリは、PT・OT・STなど多くのコメディカルと連携しています。術後は、患者さんと共に、ADL拡大に励み、喜びを分かち合っています。一方、悪性腫瘍により化学療法を行う人や終末期を迎える人もおられます。幅広い年齢層と多様な疾患と向き合いながら、看護の提供を行っている部署です。
整形外科 リウマチ科

消化器内科・肝臓内科・胆道膵臓内科・
皮膚科・形成外科・歯科口腔外科

部署説明と主な疾患 当部署は、消化器内科と皮膚科、形成外科、歯科口腔外科の4科混合病棟です。
主な疾患は、胃癌、食道癌、肝臓癌、膵臓癌、大腸癌、胃食道静脈瘤、皮膚癌、鼻骨骨折、熱傷、皮膚潰瘍、褥瘡、乾癬、類天疱瘡、蜂窩織炎、類天疱瘡、帯状疱疹、口腔癌、顎変形症、口唇口蓋裂、う蝕
看護の特徴 内視鏡的治療や血管内治療の看護をはじめ、癌に対する放射線治療や化学療法、周術期の看護、軟膏処置や褥瘡処置のケアなど、多岐にわたり幅広い看護が実践できる部署です。急患が多く常に緊張の連続ですが、退院を見据えて、いつでもどんな時でも笑顔を忘れず患者さんに寄り添い、医師やコメディカルとの連携を積極的に図りながら、患者さんに質の高い看護サービスが提供できるよう、スタッフ一同が力を合わせて取り組んでいます。
若手スタッフからのメッセージ 私は、消化器内科、皮膚科、形成外科、歯科口腔外科の病棟で働いています。様々な疾患の治療があり、内科的治療や周術期、外 用療法など幅広く様々な看護を学んでいます。卒後2年目になりますが、治療目的の疾患についてだけでなく、患者さんの日々の変化に気付くために全身の観察が大切だと実感しています。経験豊富な先輩方にいつでも相談でき、指導していただきながら責任とやりがいを感じて看護を行っています。
消化器内科・肝臓内科・胆道膵臓内科・皮膚科・形成外科・歯科口腔外科

循環器内科・腎臓-高血圧内科・膠原病内科

部署説明と主な疾患 当部署に入院される患者さんの病気は大きく分けて3つあります。循環器内科では主に心筋梗塞・狭心症・不整脈・心臓弁膜症・心不全などの疾患に対する治療を行っています。薬物療法以外にも心筋梗塞・狭心症、不整脈に対するカテーテル治療も行っています。腎臓高血圧内科では主にループス腎炎・IgA腎症・顕微鏡的多発血管炎・膜性腎症などの疾患に対する治療を行っており、確定診断や治療効果の評価のために腎生検も施行しています。膠原病感染症内科では主に関節リウマチ・全身性エリテマトーデス・シェーグレン症候群・皮膚筋炎などの疾患に対する免疫抑制剤を使用した治療を行っています。
看護の特徴 急性期から回復期まで幅広いケアを行っています。急性期の患者さんは急変する可能性も高いため、自覚症状や検査データ、心電図モニター変化などを観察しながら異常の早期発見に努めています。疾患によっては入院が長期化することもあるため、多職種(医師・薬剤師・管理栄養士・理学療法士・作業療法士)と連携し入院生活のサポートを行っています。回復期や慢性期の患者さんに対しては、退院に向けての生活指導を実施しています。
若手スタッフからのメッセージ 当病棟では急性期疾患から慢性期疾患までさまざまな疾患の看護を学ぶことができます。ペアラウンドのため、わからないことは先輩看護師にすぐに相談することもできますし、治療について疑問があれば医師に質問して理解を深めています。常時、心電図モニター監視を行っている患者さんも多く、いろいろな心電図を実際にみて学ぶことができます。多職種と連携しており、それぞれの部署の強みを生かした介入も学ぶこともできます。
消循環器内科・腎臓-高血圧内科・膠原病内科

消化管内科・肝臓内科・胆道膵臓内科

部署説明と主な疾患 消化管内科・肝臓内科・胆道膵臓内科の病棟です。
【消化管内科】食道癌、逆流性食道炎、食道・胃静脈瘤、胃良性腫瘍、胃癌、胃・十二指腸潰瘍、大腸癌、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病など)
【肝臓内科】急性肝炎(急性肝不全)、慢性肝炎、肝硬変症、門脈圧亢進症、肝癌、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性胆管炎、非アルコール性脂肪肝炎 
【胆道膵臓内科】胆道癌、胆嚢癌、十二指腸乳頭部癌、膵癌、胆石、膵炎
看護の特徴 消化器・肝臓・胆道・膵臓疾患に対して検査や治療が安全に安心して実施できるように看護をしています。消化管出血などの緊急入院も多く、緊急入院に対応できるスキルも必要です。慢性期疾患や高齢者の患者さんが退院後の生活に困らないように、患者支援センターと連携して退院支援を行っています。また肝疾患センターと連携し、山口県肝疾患コーディネーターを取得した看護師が肝臓病教室を6回/年開催しています。
若手スタッフからのメッセージ 疾患・検査・治療だけでなく、消化管出血などの緊急時の対応から慢性期の患者さんの在宅療養支援やがん患者さんの抗癌剤投与や症状緩和など幅広い看護を学ぶことが出来ます。入退院を繰り返している経過の長い患者さんも多く、患者さんとの信頼関係の構築を意識し、長期的に寄り添う看護を提供しています。経験豊富な先輩方にいつでも相談できる環境がある為、常に向上心を持ち一歩一歩成長することが出来ています。
消化管内科・肝臓内科・胆道膵臓内科

外来・診療部門

外来棟

部署説明と主な疾患 当院は特定機能病院としての役割を担っており、外来は34診療科に細分化され診療が行われています。診療科の専門性は高く、医学の進歩とともに外来で行える治療や検査が増え、それらに対応する知識や技術が求められます。
1日の受診患者数は1000~1500人で、新生児から超高齢の患者さんまで年齢や疾患も様々です。ご家族の同伴を必要とする患者さんも多いのですが、一人で受診される高齢者の患者さんも増加し、外来診療のあらゆる場面で看護力が必要とされる、緊張感の高い現場です。
看護の特徴 外来は最初に患者さんを受け入れる場所であり、病院の医療や看護の質を印象付ける大切な部署です。受診された患者さんのニーズに応えられる高い専門性と素早くアセスメントする力、不安や悩みを傾聴するコミュニケーション能力が求められます。
外来という限られた時間の中で患者さん一人ひとりに向き合い「どのような支援をすれば患者さんに最良の医療を提供出来るのか」を他職種と連携し考え、患者さんや家族が安心して療養や通院が出来るようサポートしています。
若手スタッフからのメッセージ 私は看護師として高い専門性を身につけたいと思い、2019年に入職しました。何でも相談できる先輩方の指導の下、家庭と育児を両立させ働く事が出来ています。
不安を抱いている患者さんへ寄り添う声掛けや、患者さんの小さな訴えから重篤な症状を見抜きアセスメントする力、高い看護技術を先輩から学び、自己研鑽の日々です。入職時は不安で一杯でしたが、一歩一歩成長する事ができ、看護の楽しさとやりがいを実感しています。
外来棟

検査診療部

診療科 放射線部、光学診療部、超音波部門、血液浄化療法センター
部署説明と主な疾患 3部門と1診療センターがあり、11カ所の検査を担当しています。放射線部門では、CT・MR、IVR(画像下治療)カテーテルを用いて脳・心臓・腹部などの臓器や血管の検査・治療(PTA・ステント留置・ABL・ペースメーカー植え込み術)の介助を担当しています。光学診療部では上部消化管や下部消化管の内視鏡検査・治療を、超音波部門では心エコー・血管エコーなどの検査介助を行っています。また、血液浄化療法センターでは、医師やMEと共に血液透析や血漿交換を行っています。
看護の特徴 検査診療部にはIVR認定看護師、消化器内視鏡技師、透析技術認定士等の専門的な知識を有した看護師が多く、様々な疾患を持つ患者さんの検査や治療を介助しています。多職種と協働し専門的な知識、経験を習得しながら、幅広い視点で患者さんに関わることができる部署です。様々な検査介助を行う中で検査や治療に不安を抱えた患者さんへの声かけ・心のケアを大切にした看護を大事にしています。
検査診療部

緩和ケアセンター

部署説明と主な疾患 当センターでは、「心と体のサポートチーム」という多職種(身体症状担当医師・精神症状担当医師・看護師・薬剤師・心理士・管理栄養士・ソーシャルワーカー・理学療法士等)による緩和ケア専門チームが主治医・病棟看護師等医療スタッフと協力して関わることによって、患者、家族が自分らしく過ごしていただけることを目指しております。
看護の特徴 緩和ケア認定看護師、がん看護専門看護師が症状緩和外来とがん看護外来を担当しています。心と体のサポートチームの一員として医療者と患者さんやご家族をつなぐ、あるいはさまざまな院内外の関係職種をつなぐコーディネーター的な役割を担っています。がん診療や看護に携わる医療者が基礎的な緩和ケアを提供できるように、また、一般市民の方々にも緩和ケアに関心をもってもらえるように、院内外の教育、啓発活動を行っています。
緩和ケアセンター

患者支援センター

部署説明 患者支援センターは、入院支援部門・退院支援部門・相談部門に分かれ、看護師・医療ソーシャルワーカー・事務など多職種と協働しています。入院前には、安心して入院中の生活や治療に専念できるように説明を行っています。そして、入院前から、入院中、退院後の生活を見据えて、患者さんやご家族が安心して地域の暮らしに戻れるよう、地域の医療機関や在宅医療への橋渡しをしています。私たちは、看護協会のタグラインでもある「生きるを、ともに、つくる。」を目指し、患者さん・ご家族の尊厳と権利を尊重し、その人らしさを大切にした相談支援を行っています。
患者支援センター
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