肝疾患診療に関する Q&Aコーナー

肝臓病教室にて質問があったものに関するQ&A

 ここでは、当院の肝臓病教室で質問があったものを中心にQ&A形式で掲載しています。
 一般的な回答を掲載しており、詳しくはかかりつけの先生にご相談することをお勧めします。
  
 

Q1. NASHとは何ですか?
Q2. 肝臓疾患患者はなぜ生魚が禁止なのですか?
Q3. なぜ、C型肝炎の人は鉄制限食が必要なの?
Q4. 肝臓にいいサプリメントはなぁに?ウコンは本当に肝臓にいいの?
Q5. なぜ、脂肪肝の人は運動が必要なの?
Q6. 適度な運動とは、どのくらいが目安になるの?
Q7. BCAAってよく耳にするけど、何のこと?
Q8. 肝硬変の人は、なぜBCAAを摂取する必要があるの?
Q9. コーヒーは摂取しても良いの?
Q10. 食事に酢を使ってもいい?
Q11. 肝疾患の人はみな、鉄制限食が必要ですか?

Q12. モニラックは下剤と同じじゃないの?

Q13. 鉄制限食で米味噌、合わせ味噌、麦味噌で避けた方がいいものはあるの?

Q14. インターフェロン治療で効き目に差があるのはなぜ?

Q15. B型肝炎はくしゃみでうつるの?

Q16. 輸血をしてC型肝炎ウイルスに感染してしまったけど、こどもにも感染している可能性はあるの?

Q17. 鉄分制限をするように言われているけど、食べてはいけないの?

Q18. アミノレバンを服用していますが、200Kcalあるので肥満にならないですか?

Q19. 内臓脂肪の量はどうやってわかるの?

Q20. アミノレバンが飲みにくいんだけど、飲みやすくする方法はあるの?

Q21. C型肝炎でインターフェロンをしてウイルスが消えたんだけど肝臓の状態は良くなったの?

Q22. 門脈圧を下げる薬があるって本当ですか?

Q23. 減塩食がいいけれど、漬物はだめですか?

Q24. C型肝硬変から胆管細胞癌へ移行する頻度はどれくらいですか?

Q25. 胆管細胞癌はエコーで発見されますか?

Q26. RFA治療中に治療部の破裂が起こることがあるそうですが、治療後にも起こりますか?

Q27. B型肝炎の新薬にはどんなメリットがありますか?

Q28. 肝炎の治療には助成制度があると聞きましたが、どこに相談したらいいですか?

Q29. C型肝炎に対するインターフェロンを使わない新しい治療薬はいつごろから使えるようになりますか?

Q30. 肝臓病だと鉄分を含む食事を控えなければいけませんが、野菜も制限した方がよいでしょうか?

Q31. 肥満は良くないですが、BMIが18.5以下の痩せの場合も不都合がありますか?

Q32. 食後1時間してから運動をする方がいいと言われましたが食前にしてもいいでしょうか?

Q33. CT、エコーは定期的に受けていますが胃カメラはなるべく受けたくありません。静脈瘤を発見するのにCT、エコーだけでもいいですか?

Q34. 脂肪肝でも静脈瘤になることはあるのでしょうか?

Q35. B型肝炎の新薬にはどんなメリットがありますか?

Q36. 肝炎の治療には助成制度があると聞きましたが、どこに相談したらいいですか?

Q37. B型肝炎と他の治療を一緒に受ける時に気を付けることはありますか?

Q38. 高額医療について教えてください。

Q39. どうして蛋白質制限が必要なのですか?

Q40. 肝性脳症になるとどのようになるのですか?

Q41. 肝炎ウイルス検査を受けることは、なぜ大切なのでしょうか。

Q42. 血液検査を受けたら、『肝機能障害があるので、精査をしてください』と言われました。なぜ、更に検査していく必要があるのでしょうか。

Q43. 肝細胞がんにはどんな人がなるの?

Q44. 肝細胞がんの治療後に気を付けることはありますか?

Q45. ネクサバールってどういうお薬ですか?

Q46. B型肝炎にも予防接種があるの?

Q47. B型肝炎って何をしたら感染するの?

Q48. 最新のB型肝炎の治療はどんなのがありますか?

Q49. 他県から検査でここ(山大)に入院しているが、退院後に肝炎の検査を受けてもし陽性だとしたら、全国どこでも同じ治療が受けられますか?

Q50. 肝炎に対する薬を飲み忘れてしまった時は、気づいた時に飲んだ方がいいですか?

Q51. カロリーオフの飲料水に含まれる糖分について教えて下さい

Q52. 内臓脂肪を簡単に測定する方法はありませんか?

Q53. 腹水の治療方法として尿を出す薬(利尿剤)にはどれだけ種類があるのですか?

Q54. 肝性脳症の治療としてアミノ酸製剤とありますが、薬(リーバクト)とドリンク(アミノレバン)の違いは何ですか?

    



Q1. NASHとは何ですか?
 
A1. 非アルコール性脂肪肝炎(Non alcoholoc steatohepatitis)のことです。
お酒をあまり飲まず、ウイルスや自己免疫性などの肝障害の原因がない方で、脂肪肝から肝炎を起こしたものです。



Q2. 肝臓疾患患者はなぜ生魚が禁止なのですか?
 
A2. 非代償期肝硬変症では肝機能の低下に伴い。免疫力の低下が引き起こされます。門脈圧亢進に伴う側副血行路(シャント)によって腸管から吸収された雑菌、エンドトキシンといった菌体成分が肝臓を通ることなく全身をめぐることがあります。



Q3. なぜ、C型肝炎の人は鉄制限食が必要なの?
 
A3. 最近、C型肝炎では、鉄分が肝臓に過剰に蓄積し、必要以上に溜まった鉄は病気を悪化させることが分かりました。そこで鉄制限食(目標6㎎/日)といって食事によって体内に取り込まれる鉄をコントロールすることがすすめられています。



Q4. 肝臓にいいサプリメントはなぁに?ウコンは本当に肝臓にいいの?
 
A4. 健康食品・サプリメントには鉄分の含有量が多いものがあるので注意が必要です。また、不純物の蓄積により肝機能障害をきたすことがあります。
ウコンは、アルコールの分解を促進する「解毒効果」があるため、昔から肝臓に良い食品として知られています。しかし、C型肝炎の患者にとって問題になるのが、ウコンには多くの鉄分が含まれているということです。C型肝炎の人が、ウコンを長期間、大量に摂取することはすすめられません。



Q5. なぜ、脂肪肝の人は運動が必要なの?
 
A5. 中性脂肪が肝臓にたくさん溜まると、脂肪肝になります。脂肪肝を放っておくと、慢性肝炎や肝硬変、肝がんを発症することがあります。
肝臓に溜まった中性脂肪を減らすには食事療法と運動療法を組み合わせて行うことが効果的です。
脂肪を燃やしてエネルギーを利用するためには歩行・ランニング・水泳などの酸素を十分に取り込んで全身の筋肉を使う運動(有酸素運動)が効果的です。



Q6. 適度な運動とは、どのくらいが目安になるの?
 
A6. 「歌うー話す」方法といって、運動時の指標となるものがあります。運動中に歌を歌うことができるなら、運動強度が弱すぎ、反対に運動中に会話が困難になれば運動強度は強すぎます。
(※心拍数の上昇を抑える薬物を使用している場合は、心拍数は運動強度の指標に不適)
主治医に相談しながら、無理のない運動をしましょう。



Q7. BCAAってよく耳にするけど、何のこと?
 
A7. 必須アミノ酸のうち、側鎖に枝分かれした炭素鎖をもつアミノ酸のことで、バリン・ロイシン・イソロイシンの3つのアミノ酸のことです。体のタンパク質を増やす働きや、運動時のエネルギー源として重要な役割を果たします。(BCAA・・・Branched Chain Amino Acid)



Q8. 肝硬変の人は、なぜBCAAを摂取する必要があるの?
 
A8. 肝硬変の患者さんは、肝機能の低下に伴い、肝臓の代わりに筋肉でアンモニアが処理されますが、その時にBCAAが使用されます。また糖質の肝臓での貯蓄が低下し、エネルギー不足となった時にBCAAが使われ、BCAAが低下します。栄養状態の改善や肝臓でのタンパク質合成促進のため、不足したBCAAを補給する目的として、リーバクト®(BCAAのみの製剤)、アミノレバンEN®(BCAAを含むアミノ酸製剤)等の薬剤を内服することがあります。



Q9. コーヒーは摂取しても良いの?
 

A9. コーヒーや、お茶等しぶい飲み物は、タンニンが含まれているため鉄吸収が抑制できるといわれています。食事とともに摂取しましょう。





Q10. 食事に酢を使ってもいい?
 
A10. 毎食食べるものではないので、時々ならかまわないでしょう。酸っぱいものや柑橘類には、クエン酸が含まれており、鉄分と一緒に摂取すると吸収を促すため、食間に摂取するようにした方が良いでしょう。



Q11. 肝疾患の人はみな、鉄制限食が必要ですか?
 
A11. 血液検査で、貧血傾向がみられれば、鉄制限食にする必要はありません。鉄制限療法を行うにあたっては、独断で実施しないで、主治医の先生および栄養士に相談してください。



Q12. モニラックは下剤と同じじゃないの?
 
A12. モニラックは下剤の一種で、腸内で乳酸菌により分解され酢酸、乳酸が産生されることで、腸が刺激され排便が促されるお薬です。しかし、他の下剤と違い、モニラックには腸内でのアンモニアの産生や腸管吸収を抑え、血中のアンモニア濃度を低下させる作用があります。



Q13. 鉄制限食で米味噌、合わせ味噌、麦味噌で避けた方がいいものはあるの?
 

A13. 味噌の1日摂取量を考えると、どれを使用しても大きな差はありません。ただし、鉄付加の味噌もあるため注意が必要です。

 




Q14. インターフェロン治療で効き目に差があるのはなぜ?
 
A14.インターフェロンの効果に影響する因子として、ウイルスの遺伝子や量、性別、年齢、肝臓の繊維化があります。
具体的には遺伝子1型、高ウイルス量、繊維進展では、インターフェロン治療が効きにくいとされています。また最近、私達に生まれ持った遺伝の異変(スニップ)によってもインターフェロン治療の効果に差があることが判明しました。




Q15. B型肝炎はくしゃみでうつるの?
 
A15.B型肝炎ウイルスは唾液の中にも微量存在します。しかし、一般的にはくしゃみや咳、握手など日常生活での接触では感染しません。ただし歯ブラシやカミソリなど血液が付着しているものを共有すると血液を介して感染するおそれがあるので、注意しましょう。



Q16.輸血をしてC型肝炎ウイルスに感染してしまったけど、子どもにも感染している可能性はあるの ?
 
A16.C型肝炎ウイルスに感染している母親から生まれた子ども100人のうち、およそ2人~10人が感染しているとされています。また感染しても約30%の乳児で自然にウイルスが排除されているともいわれています。C型肝炎ウイルスに感染している可能性を否定できないため、ウイルス検診を受けることをお勧めします。



Q17. 鉄分を制限するように言われているけど、食べてはいけないの?
 
A17.C型肝炎では肝臓に鉄が溜まりやすく、必要以上に溜まった鉄は病気を悪化させることが分かっています。ただ、鉄過剰がのぞましくないだけで、鉄分まったくなくす必要はありません。バランス良く食事を摂取することを心がけましょう。

     


Q18. アミノレバンを内服していますが、200kcalあるので肥満にならないのですか?
 
A18.入院中にアミノレバンを内服している場合は、カロリーを計算して食事を出しています。退院の場合にも、その分夕食を減らすなどの調整が必要です。栄養指導を受けていただくことも大切です。



Q19.内臓脂肪の量はどうやってわかるの ?
 
A19. 一般的にCT検査で検査で測定します。「おへそ」のレベルで胴体の輪切り像を撮影し、出来た写真の画像解析から内臓脂肪量を計測する検査です。
その他に内臓脂肪測定装置があります。両手から両足に微量な電流を流して除脂肪面積を算出し、腹部の表皮から微弱な電流を流して腹部皮下脂肪面積を算出します。腹部全断面積から除脂肪面積と皮下脂肪面積を引くことで、内臓脂肪面積を算出します。
当院でも昨年度より内臓脂肪測定装置を設定しました。絶食が必要ですが、検査時間は短縮でできます。検査を希望される場合は主治医にご相談下さい。



Q20. アミノレバンが飲みにくいんだけど、飲みやすくする方法はあるの?
 
A20.アミノレバンを溶く水の量で好みの濃さに調節したり、氷を入れたりすると飲みやすくなるかもしれません。またフレーバーが数種類あるので違う味に変えたり、アミノレバンEN配合散専用「ゼリーの素」を使ったゼリーを作ったり、凍らせてシャーベットにする方法もあります。



Q21.C型肝炎でインターフェロンをしてウイルスが消えたんだけど肝臓の状態は良くなったの ?
 
A21. インターフェロン治療によりウイルスが排除されると繊維化の進展はストップし、むしろ改善すると言われています。しかしウイルスが消失しても経過観察は必要になります。肝がんの危険性が完全になくなった訳ではありません。著効判定後も、定期的な血液検査、画像診断(エコー、CT)が必要です。



Q22.門脈圧を下げる薬があるって本当ですか?
 
A22. β―ブロッカーという種類の、降圧薬に門脈圧を下げる作用があります。しかし、静脈瘤の再発を和らげる作用があるだけで、再発の可能性がなくなるわけではありません。また、血圧が元々高くない人には使えません。定期的に検査を受けていきましょ



Q23.減塩食がいいけれど、漬物はだめですか?
 
A23. 漬物は塩分を控えて漬けると菌が繁殖したり、カビが入ったりしてしまいます。漬けるときはしっかりと塩分を効かせて、食べる前にお湯や水にさらして塩分を抜きましょう。また、食べ過ぎないように、刻んだ漬物に鰹節を振って量を増やしてみたりと、工夫しても良いでしょう。



Q24.C型肝硬変から胆管細胞癌へ移行する頻度はどれくらいですか?
 
A24. はっきりとした頻度は不明ですが、C型肝硬変患者さんの経過中に年率0.4%程度の割合で胆管細胞癌が出現したとの報告があります。しかしC型肝硬変症が肝内胆管癌発症の危険因子であることはいわれています。



Q25.胆管細胞癌はエコーで発見されますか?
 
A25. ある程度の大きさになると、腹部エコーで影として発見されることがありますが、確定診断するには他の検査が必須です。



Q26.RFA治療中に治療部の破裂が起こることがあるそうですが、治療後にも起こりますか?
 
A26. RFAは治療中に、焼却することで腫瘍内圧が上がり、破裂する可能性がまれにあります。しかし治療後に肝細胞癌が破裂することは、RFAそのものよりも他の要因によるものが考えられます。



Q27.B型肝炎の新薬にはどんなメリットがありますか?
 
A27.新薬はテノフォビルという薬です。これまでのエンテカビルと同じような薬ですが、妊婦さんにも投与がしやすい、エンテカビルに耐性を持つウイルスにも有効といったメリットがあります。



Q28.肝炎の治療には助成制度があると聞きましたが、どこに相談したらいいですか?
 
A28. 山口県健康増進課や各健康福祉センターで相談や申請を受け付けています。当院では肝疾患相談支援室でも相談を受け付けていますので、ご利用ください。



Q29.C型肝炎に対するインターフェロンを使わない新しい治療薬はいつごろから使えるようになりますか?
 
A29. C型肝炎の新しい治療薬であるアスナプレビルとダクラタスビルという経口薬の治療は8月下旬から9月ごろに日本で使用可能となる予定です。 適応は遺伝子型Ⅰ型の①インターフェロン治療が無効であった②合併症等でインターフェロンが投与できない③副作用でインターフェロン治療を継続できなかった患者さんが対象となります。



Q30.肝臓病だと鉄分を含む食事を控えなければいけませんが、野菜も制限した方がよいでしょうか?
 
A30.肝臓病は鉄が多く含まれる食材の食べ過ぎには注意が必要ですが、鉄制限をすることで亜鉛などの大切な成分が不足してしまうことがあります。野菜類に含まれる鉄分は比較的吸収されにくい鉄分であり、野菜はできるだけ多種類を組み合わせて摂取することが好ましいです。



Q31.肥満は良くないですが、BMIが18.5以下の痩せの場合も不都合がありますか?
 
A31.痩せの場合は筋肉量や骨密度も低下してしまうため、高齢になると転倒や骨粗しょう症等のリスクが高くなってしまいます。自分の適正体重(身長m×身長m×22)を目標に食習慣を見直し、運動を継続して行うことが大切です。



Q32.食後1時間してから運動をする方がいいと言われましたが食前にしてもいいでしょうか?
 
A32.食前に運動をしても構いません。ただし、食後に運動をする場合は、食後1時間後の落ち着いた時に運動することが好ましいです。また、糖尿病等の病気を抱えている患者さんは低血糖の恐れがあるため食前より食後の運動が良いと考えます。



Q33.CT、エコーは定期的に受けていますが胃カメラはなるべく受けたくありません。静脈瘤を発見するのにCT、エコーだけでもいいですか?
 
A33.CT、エコーでも静脈瘤は発見できますがCT、エコー上で発見できるとなると、かなり大きくなったものになります。初期の段階で発見するためにも胃カメラの受診をしていただきたいです。胃カメラを飲むのに苦しいですが、頑張りましょう。



Q34.脂肪肝でも静脈瘤になることはあるのでしょうか?
 
A34.あります。門脈圧亢進はB型肝炎、C型肝炎のウイルス性肝炎よりも脂肪肝、アルコール性肝炎の方がリスクが高いです。



Q35.B型肝炎の新薬にはどんなメリットがありますか?
 
A35.テノフォビルという薬です。これまでのエンテカビルと同じような薬ですが、妊婦さんに投与しやすい、エンテカビル耐性のウイルスにも有効といったメリットがあります。



Q36.肝炎の治療には助成制度があると聞きましたが、どこに相談したらいいですか?
 
A36.山口県健康増進課や各健康福祉センターで相談や申請を受け付けています。当院では肝疾患相談支援室でも相談を受け付けていますので、ご利用ください。



Q37.B型肝炎と他の治療を一緒に受ける時に気を付けることはありますか?
 
A37.身体の中に潜んでいるB型肝炎ウイルスが、免疫抑制状態などが誘因となり、再び活発化することがあります。 以前から免疫機能が抑制されると、B型肝炎ウイルスが活発になると言われています。治療の進歩に伴い、多様な抗癌剤や免疫抑制剤を使用する機会が増えています。それらの薬剤の使用により、B型肝炎ウイルスの再活性化のリスクあり、肝炎が再発し、時として重症化することがあります。 B型肝炎以外の治療をする時には、担当の先生にB型肝炎にかかっていることをお話ししてください。



Q38.高額医療について教えてください。
 
A38.県内にお住まいの方で、健康保険に加入している方が対象 です。年金や所得によって支払われる金額は異なりますが、高額医療の対象となります。 ですが、1回の入院で180日間を以上の方が対象です。 1年間に何度か入院された場合、入院期間の合計日数ではないので、ご注意ください。



Q39.どうして蛋白質制限が必要なのですか?
 
A39.蛋白質を摂取すると、体内で代謝する過程でアンモニアという有害物質ができます。 アンモニアは神経毒性があり人体には危険なものです。 アンモニアの濃度が高くなると、血管を通って脳に達すると肝性脳症を起こしてしまいます。 その予防として蛋白制限をしています。



Q40.肝性脳症になるとどのようになるのですか?
 
A40.肝性脳症を起こすと、意識がもうろうとします。 軽度の症状であれば物忘れなどですが、重症になってくると昏睡状態などの意識障害を起こしてしまします。 なので、肝性脳症にならないよう、日々の規則正しい生活が大切です。



Q41.肝炎ウイルス検査を受けることは、なぜ大切なのでしょうか。
 
A41.肝臓がんの原因として一番多いのはウイルス性肝炎です。 肝臓は沈黙の臓器と呼ばれており、気づかないうちに肝硬変や肝臓がんへと病状が進行してしまうことがあります。そのため、肝炎ウイルス感染の早期発見と治療を行うことが重要です。



Q42.血液検査を受けたら、『肝機能障害があるので、精査をしてください』と言われました。なぜ、更に検査していく必要があるのでしょうか。
 
A42.肝機能障害の原因には様々なものがあり、更に詳しい検査をする必要があります。また、腹部超音波検査などの画像検査により慢性肝炎の有無や肝臓がんの有無などについても精査)することが重要です。



Q43.肝細胞がんにはどんな人がなるの?
 
A43.B型・C型肝炎ウィルス感染のほかに、アルコール性や、生活習慣に伴う非アルコール性脂肪肝炎からの発がんも注目されています。



Q44.肝細胞がんの治療後に気を付けることはありますか?
 
A44.肝細胞がん治療後の再発率は、15~20%/年、70%/5年程度です。再発を念頭に置き、定期検診や肝機能の温存に留意して過ごしましょう。



Q45.ネクサバールってどういうお薬ですか?
 
A45.ネクサバール錠は分子標的治療薬と呼ばれるタイプのお薬で、がんの進行に影響を与える特定の分子に作用することにより、がんの進行を抑える経口のお薬です。がん細胞が増えるのを抑える働きと、がんに栄養を送る新しい血管が作られることを阻害する働きがあります。



Q46.B型肝炎にも予防接種があるの?
 
A46.B型肝炎にはワクチンがあります。母子感染の予防のために、接種されていましたが、H28年10月1日からすべてのお子さんを対象とした定期予防接種にB型肝炎ワクチンが組み込まれることになりました。また、任意でも予防接種は受けることができます。詳しいことはお住いの市町村の予防接種担当課にお問い合わせください。



Q47.B型肝炎って何をしたら感染するの?
 
A47.B型肝炎は血液、体液から感染する病気です。一緒にいるからといって日常生活でうつる病気ではありません。B型肝炎ウイルス保持者はけがをした時はなるべく自分で手当てをし、同じ歯ブラシを使用しないなど他人に移さないように気を付ける必要があります。



Q48.最新のB型肝炎の治療はどんなのがありますか?
 
A48.インターフェロンという注射と核酸アナログ製剤という内服薬があります。内服治療でウイルスの増殖を抑えることができます。 しかし、ウイルスを排除しているのではなく、抑えているのでお薬を続けて飲むことが大切です。お薬カレンダーなどを使って内服管理をしっかりしましょう。



Q49.他県から検査でここ(山大)に入院しているが、退院後に肝炎の検査を受けてもし陽性だとしたら、全国どこでも同じ治療が受けられますか?
 
A49.全国どこでも、同じ治療が行えます。まずは、地方のかかりつけ医で検査を受けましょう。



Q50.肝炎に対する薬を飲み忘れてしまった時は、気づいた時に飲んだ方がいいですか?
 
A50.薬の種類や時間帯によっては、気付いた時にすぐ飲むべきかや、飲み忘れた分は飛ばし、次から飲むようにするものかが異なります。悩んだ際は、薬剤師または医師に相談するようにしましょう。



Q51.カロリーオフの飲料に含まれる糖分について教えて下さい。
 
A51.様々な飲料水に含まれる砂糖の量につて具体的に提示して説明がありました。
例)桃の天然水(500ml):スティックシュガー4本分



Q52.内臓脂肪を簡単に測定する方法はありませんか?
 
A52.CTで測定する方法が診断基準に用いられていますが、最近は心電図のように簡単に測れる装置があります。当院では腹部エコー室に設置しています。



Q53.腹水の治療方法として尿を出す薬(利尿剤)にはどれだけ種類があるのですか?
 
A53.利尿剤には、フロセミド・スピロラクトンといった薬を使用します。最近では早期の段階からトルバプタンという薬の導入が推奨されています。導入の際には入院が必要です。



Q54.肝性脳症の治療としてアミノ酸製剤とありますが、薬(リーバクト)とドリンク(アミノレバン)の違いは何ですか?
 
A54.薬(リーバクト)とドリンク(アミノレバン)の違いはトータルカロリーです。リーバクトは1包16kcalで、アミノレバンは1包200kcalです。食事が食べられている人はリーバクトで、食欲がなく食べることが出来ていない人はアミノレバンでカロリーを調整します。