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外来腫瘍治療部

化学療法について

がん化学療法は、手術療法、放射線療法と並ぶがん治療の一つです。新規治療薬の開発により最近は、化学療法に加えて分子標的薬を用いた治療や免疫チェックポイント阻害薬を用いた免疫療法も盛んに行われるようになってきました。これらの治療を総称してがん薬物療法と言います。また近年、がん化学療法は副作用を軽減するための治療(これを支持療法と言います)や副作用の少ない抗がん剤の開発によって目覚ましい進歩がみられます。
このように新規治療薬の開発や支持療法の進歩で、がん薬物療法の役割がますます大きくなっていますが、今では多くの患者さんが入院することなく外来で安心してがん治療を受けることができるようになりました。外来でがん薬物療法の点滴注射を行う部屋が、外来化学療法室になります。患者さんは自宅で日常生活を過ごしながら、最新のがん治療を外来化学療法室で受けることができます。

診療内容

外来腫瘍治療部は患者さんが安心して快適な外来化学療法を受けて頂けるように、きめ細かなサービスを提供しています。
現在、外来化学療法室にはフルリクライニング可能な12台の電動シートが設置されており、2台のベッドと合わせて常時14名の患者さんに治療を受けて頂けるよう整備されています。また、液晶テレビや単独空調の設置など常に患者さんに快適な空間が提供できるよう配慮しています。さらには血管を確保するためのホットパックやリフレッシュメント用の氷など、細かなサービスも提供しています。
実際の治療を行うのは各科の担当者ですが、外来化学療法室には専属の看護師が4名(がん化学療法看護認定看護師1名)常駐しており患者さんが安心して治療を受けられるようケアを行っています。もちろん副作用に対しても、常に担当医と連絡をとりながら迅速に対応しています。
救急カートも整備されており、患者さんが安心して治療を受けられるような環境づくりも行っています。また外来化学療法室の中には無菌調剤室が設置されており、ここで完全排気型安全キャビネットを使用し専属の薬剤師により調剤された抗がん剤が直ちに患者さんへ投与されるようなシステムとなっています。

レジメン登録票


がん化学療法レジメン 運用マニュアル


抗がん剤曝露時の対応フローチャート


免疫抑制・化学療法により発症するB型肝炎対策ガイドライン