施設概要
施設について

山口大学総合科学実験センター システム生物学・RI分析施設は、システム生物学研究支援と放射性同位元素(radioisotopes,「RI」)を利用した研究の支援を行う全学共同利用施設です。分子生物学実験および放射性物質を取扱う実験に必要な設備や機器が備えられています。
RIで標識された化合物(RI標識化合物)は、その量がごくわずかであっても放射線測定によって鋭敏に検出することができます。RI標識化合物は、生体内においても、試験管内においても、非放射性の化合物と同じ挙動を示します。したがって、いろいろな物質の生体内での代謝経路や試験管内での反応を追跡するためにRI標識化合物がよく用いられます(トレーサー実験)。放射性同位元素の利用は自然科学分野の研究に欠くことのできないものです。
近年では、LC-MS/MSやGC-MS/MSなど最先端の分析機器を整備、共用化し、代謝物解析(メタボロミクス)についても支援体制を構築いたしました。専門的な分析はスタッフが支援いたしますので、お気軽にご利用ください。
目的・理念
山口大学吉田地区における分子生物学・システム生物学研究を支援する。
また放射性同位元素の利用を管理し,学内外の安全を確保する。
これらの支援活動によって,学内の学術研究の進展を促す。
目標
1. 分子生物学・システム生物学研究機器の整備と取扱支援
2. 放射線業務従事者への放射線の安全取扱教育
3. 放射線業務従事者および一般人の被ばくを最小限にする
4. 放射性同位元素の法令に基づく管理と報告
5. 放射性廃棄物,排水,排気の法令に基づく管理と報告
6. 施設利用成果の公開