システム生物学・RI分析施設
Institute of Systems Biology and Radioisotope Analysis
規則等

Ⅰ. 山口大学放射線傷害予防規定

国立大学法人山口大学規則集のウェブサイト「第1編 組織および運営 → 第7章 学術研究」にあります(学内専用)。


Ⅱ. 山口大学総合科学実験センターアイソトープ分析施設放射線傷害予防規定

国立大学法人 山口大学 規則集のウェブサイト「第2編 部局等 → 第2章 全学教育研究施設 → 第4節 総合科学実験センター」にあります(学内専用)。


Ⅲ. アイソトープ分析施設利用の手引き

1)放射線取扱者登録
  RI実験のために施設利用を希望する者は、年度の初めに放射線取扱者登録申請を
  各部局の担当者に提出する。

2)実験計画書の提出(研究経費をもつ教員に限る)
  当施設でのRI実験を希望する者は、実験計画書に所定事項を記入の上、管理者に申し込むこと。

3)教育訓練
  新規登録者は講習会を受講すること(毎年6月開催、講習会および実習、計6時間)。
  継続利用者は、定期教育訓練を受講すること(毎年4月開催)。

4)健康診断
  新規、継続共、健康診断を受診または問診票を記入、提出すること。
  (新規登録者は血液検査を含む受診。継続者は問診票記入後、診察の要否を判定)

5)利用者分担金
  施設の利用者は年度末に利用者分担金を支払うこと。
  登録料(初回登録時のみ、次年度以降は不要):教官 ¥10,000、 学生 ¥2,500
  利用料:実験台 1.8 mあたり 1ヶ月 ¥2,500
  動物飼育環境装置:1日 ¥3,000
  CO2インキュベータ:1日 ¥230

6)利用時間
  利用時間は、日曜、祭日を除く9:00~20:00とする(時間外は入室できません)。
  管理区域内の滞在時間は1日あたり8時間を越えないこと。
  貯蔵室および廃棄物保管庫の滞在時間は合わせて1日あたり30分を越えないこと。
  時間外に利用したい人は事前に管理室まで届け出ること。

7)各所属部局でガラスバッジを用意し、管理区域に滞在する間、着用すること

8)使用核種および使用数量

核種 年間最大使用数量
(Mbq)
三月最大使用数量
(Mbq)
一日最大使用数量
(Mbq)
I-125 800 200 20
P-32 4,000 4,000 100
P-33 4,000 4,000 100
S-35 2,000 2,000 30
H-3 5,000 5,000 100
C-14 2,000 2,000 50
Cr-51 185 185 3.7

  ただし、動物実験および低温室の年間最大使用数量、三月最大使用数量および一日最大使用数量は
  いずれの核種についても上記の1/10(内数)である。


9)RIの購入
  RIを購入する時は、注文用のファックス用紙に必要事項を記入の上、放射線取扱者の承認を得て、
  契約課にファックス用紙を送り、発注手続きを行う。
  利用者が直接アイソトープ協会に注文してはならない。
  (ただし、発注手続き前に必ず協会に電話し、在庫確認をしてください)

10)入荷したRIは、必ずその日のうちに管理番号、所属、氏名、核種、放射能を記載し、
   貯蔵室に保管すること。

11)一日最大使用数量を越えないこと。
   一度貯蔵室から実験室へ持ち出したRIは、保管廃棄するまで毎日使用状態となっており、
   一日最大使用数量の計算に入っていることに注意する。

12)実験室にRIを保管してはならない
   その日の実験が終了したら、すべてのRIを貯蔵室または廃棄物保管庫に保管すること。
   但し、実験中のもの(オーバーナイトのインキュベーション等)はこの限りではない。

13)ガラスバッジの着用
   管理区域内に滞在する間、必ずガラスバッジを着用すること。

14)管理区域内では、黄色スリッパを履き、RI使用時には黄衣とゴム手袋を着用のこと。

15)実験後の汚染検査(実験台、器具、機器)
   実験後は使用した機器、器具、実験台、床、流し等に汚染が無いことをスメアテスト等で
   確認すること。
   汚染を発見したら直ちに管理者に連絡すること。
   連絡せず勝手に除染作業を行ってはならない。

16)退出時には、
   ①手洗いを行い、ハンドフットクロスモニタにより手の表面、スリッパの裏、実験着に
   汚染がないことを確認すること。
   ②その日の作業内容、使用したRIの番号、核種、量、および放射性廃棄物の種類、量等、
   必要事項を所定の用紙に記入すること。
   ③黄衣着用のまま管理区域を出ないこと。

17)学生がRIを使用する時は、指導教員が責任をもって指導、および終了後の点検を行うこと。

18)機器を使用するときは予約すること。予定が重なる場合は利用者間で調整する。

19)管理区域内にない機器は各自持ち込んで使用してもよい。
   持ち込んだ機器を使用していない時に、使用希望者がいる場合は、特別な理由のない限り、
   共同利用とすること。
   管理区域に持ち込んだ機器を持ち出す場合は、各自汚染検査をし、結果を所定の用紙に
   記録すること。
   汚染があった場合は管理者に連絡し、除染してから持ち出すこと。
   除染できない場合は持ち出してはならない。

20)RI廃棄物は各自分類(下記24参照)し、廃棄物保管室に保管廃棄すること。
   廃棄物を入れる容器はアイソトープ協会製のドラム缶の内容器(ポリプロピレン製、20リットル入)
   とし、入れた廃棄物を記録(日付、所属、氏名、各種、量)し、各自管理すること。
   実験中一時的に廃棄物を入れる時は、透明ビニール袋を用いること。

21)感染性のものが付着しているRI廃棄物は、滅菌処理後廃棄すること。

22)動物廃棄物(糞尿含む)は乾燥処理後、保管廃棄とすること。
   実験終了後の動物屍体の凍結保存は廃棄ではなく、使用中(実験継続中)とみなされる。
   凍結保存の状態で長期保存しないこと。

23)放射性有機廃液は焼却処分とする。
   発生量が少ない場合は、管理者側で焼却するが、大量に発生させる人は、各自焼却すること。

24)廃棄物の分類は次の通りである。間違いのないように分類すること。

   可燃物  :紙、布、木(いずれも乾燥状態のもの)。
         クギを混入させないこと。
         破砕、圧縮等の処理をしないこと。
   難燃物  :プラスチックおよびゴム製品(但し塩化ビニール、テフロン、シリコンゴムを除く)。
         容器の場合、中の液体を残さないこと。
         アルミ箔を混入させないこと。
         破砕、圧縮等の処理をしないこと。
   不燃物  :金属、ガラス、塩化ビニール、テフロン、シリコン製品。
         注射針は、まとめて空缶等に入れる。
         破砕、圧縮等の処理をしないこと。
   動物廃棄物:動物屍体、糞尿、および糞尿を分離できない敷わら、おがくず。
         いずれも乾燥後、指定のチャック付ポリ袋とポリプロピレン製内容器に入れること。
   無機液体 :指定のポリびんに入れること。
         水溶液のみとし、有機溶媒を入れてはならない。
         pHは2以上とすること。
         ポリびんの肩以上に入れないこと。

25)廃棄物の引き取り手数料(日本アイソトープ協会の廃棄物集荷料金)は各自負担すること。
   ドラム缶1コ(容量50リットル)あたりの引き取り手数料は下表の通り。
  (日本アイソトープ協会の料金に消費税を加算した額)
   廃棄物の体積がドラム缶1コ分に満たない場合は、体積に比例して課金する。

分類 容器 税込み料金(円)
可燃物 50L ¥34,668
難燃物 50L ¥43,632
不燃物 50L ¥67,068
非圧縮性不燃物 50L ¥125,820
動物 50L ¥36,612
無機液体 25L ¥48,168
有機液体 25L ¥145,800

  ※ドラム缶1本あたりの放射能制限値
   3H、14C、125I、131I ≦40 MBq
   その他の核種     ≦400 MBq

   但し無機液体については、
   3H、14C、125I、131I ≦2 kBq/ml
   その他の核種     ≦20 kBq/ml

   これを超えると割り増し料金が加算される。

  ※重量制限:ドラム缶1本あたり22 kg(正味11 kg)。
   これを超える可燃物、難燃物は不燃物料金となる。

26)実験室に一般ゴミ(非放射性)用のゴミ箱は設置しない。
  (放射性廃棄物を間違えて捨てるおそれがあるため)
   各自、黒ビニール袋にまとめ、持ち帰ること。

27)各自、定期的に清掃、片付けを行うこと。

28)万一、汚染事故、その他のトラブルが発生した時は、すみやかに放射線取扱主任者に連絡すること。

29)その他、法令および山口大学放射線障害予防規則に従うこと。