授業の概要
この講義では、メディア・アートの歴史を代表的な作品の紹介によって辿ります。ヴィデオ上映やウェッブ上の作品体験、山口情報芸術センターの見学等を行います。
授業の一般目標
メディア・アートの歴史と代表作について簡単な解説ができる。
授業の到達目標
知識・理解の観点 |
メディア・アートの歴史と代表作について簡単な解説ができる。 |
思考・判断の観点 |
メディア・アートの歴史から現状の問題点を指摘できる。 |
関心・意欲の観点 |
メディア・アートの面白さ、違いがわかる。 |
態度の観点 |
山口情報芸術センターのさまざまな機能を主体的に活用できる。 |
授業計画
十・六 |
<零> オリエンテーション |
十・十三 |
<第一講> YCAM小史(1) |
十・二十 |
<第二講> YCAM小史(2) |
十・二十七 |
<第三講> YCAM小史(3) MobLab情報 |
十一・三 |
文化の日 (休講) |
十一・十 |
<第四講> YCAM見学「ニナ&エル・サニ」展 |
十一・十七 |
<第五講> 中間まとめ |
十一・二十四 |
<第六講> 視覚文化と新技術 |
十二・一 |
編入学試験等入試 (休講) |
十二・八 |
<第七講> 技術決定論とマクルーハン |
十二・十五 |
<第八講> コンピュータ・グラフィックスとデジタル・イメージ |
十二・二十二 |
<第九講> 参加型芸術と可視性の危機 |
一・十二 |
<第十講> イメージの氾濫とサイバー・フェミニズム |
一・十九 |
<第十一講> 新技術の影響/まとめ |
一・二十六 |
推薦入試 (休講) |
二・二 |
期末試験 |
リンク:シラバス
参考図書
伊藤俊治『機械美術論―もうひとつの20世紀美術史』、岩波書店、1991年
---『電子美術論』、NTT出版、1999年
岡部あおみ『アートと女性と映像―グローカル・ウーマン』、彩樹社、2003年
川野洋『コンピュータと美学』、東京大学出版会、1984年
粉川哲夫『電子人間の未来』、晶文社、1986年
---他『ポスト・メディア論』、洋泉社、1992年
坂根巌夫『美の座標』、みすず書房、1973年
武邑光裕『サイバーメディアの銀河系』、フィルム・アート社、1988年
多木浩二『ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」精読』(岩波現代文庫)、岩波書店、2000年
藤幡正樹『アートとコンピュータ―新しい美術の射程』、慶應義塾大学出版会、1999年
布施英利『電脳美学』、筑摩書房、1992年
水越伸『デジタル・メディア社会』、岩波書店、2002年
三井秀樹『メディアと芸術』(集英社新書)、集英社、2002年
港千尋『第三の眼―デジタル時代の想像力』(広済堂ライブラリー)、廣済堂出版、2001年
吉積健『メディア時代の芸術―芸術と日常のはざま』、勁草書房、1992年
ジョン・A・ウォーカー『マス・メディア時代のアート―ポスト・モダンを超えて』、梅田一穂訳、拓殖書房、1987年
デリック・ドゥ・ケルコフ『ポストメディア論─結合知に向けて』片岡みい子、中澤豊訳、NTT出版、1999年
「ニュー・テクノロジー」(第13章)、ジョン・A・ウォーカー、サラ・チャップリン『ヴィジュアル・カルチャー入門―美術史を超えるための方法論』、岸文和、ほか訳、晃洋書房、2001年
ディック・ヒギンズ『インターメディアの詩学』、岩佐鉄男他訳、国書刊行会、1988年
マーシャル・マクルーハン『メディア論―人間の拡張の諸相』、栗原裕、河本仲聖訳(みすず書房、1987年)
マーシャル・マクルーハン『グーテンベルクの銀河系――活字人間の形成』、森常治訳(みすず書房、1986年)
マーシャル・マクルーハン、ブルース・R.パワーズ『グローバル・ヴィレッジ―21世紀の生とメディアの転換』、浅見克彦訳(青弓社、2003年)
Greene, Rachel. Internet Art. London: Thames and Hudson, 2004.
Paul, Christiane. Digital Art. London: Thames and Hudson, 2003.
Rush, Michael. New Media in Late 20th-Century Art. London: Thames and Hudson, 1999.
参考図録
『電視 ELECTROVISIONS』、ビデオギャラリーSCAN、1987年(ビデオ・テレビ・フェスティバル87、7月29日〜8月11日)
『第5回ふくい国際ビデオ・ビエンナーレ』、1993年(福井県立美術館、7月30日〜8月12日)
『デジタルアート・スプラッシュ!』、1998年(福島県立美術館、2月14日〜3月29日)
『ザ・セカンド―オランダのメディア・アート』、1998年(NTTインターコミュニケーションセンター[ICC]、11月13日〜12月27日)
『ダムタイプ―ヴォヤージュ』、NTT出版、2002年(NTTインターコミュニケーションセンター[ICC]、8月23日〜10月27日)
『サイバー・アジア メディア・アートの近未来形』、2003年、 (広島市現代美術館、2月18日〜4月6日)
参考記事
「メディア・レヴォリューション―エレクトロニクス・アートの新しい地平」(特集)、『美術手帖』第569号、1982年1月
「ハイテック・アートの現在形」(特集)、『美術手帖』第569号、1986年10月
「ハイスピード/スティル―電子の映像速度」(特集)、『美術手帖』第616号、1989年11月
バーバラ・ロンドン「ダムタイプ―ポスト・ヒストリカルな日本製の未来像」、『美術手帖』第649号、1992年1月、58頁
森岡祥倫「メディアと美術の関わりを探る」、『美術手帖』第677号、1993年10月、46-49頁
「アート&メディア・エイジ」(特集)、『美術手帖』第678号、1993年11月
「インタラクティヴ・アート」(特集)、『インターコミュニケーション』第7号、1994年1月
「デジタル・イメージ論―視ることの変容」(特集)、『インターコミュニケーション』第10号、1994年10月
「映像メディアのアルケオロジー」(特集)、『インターコミュニケーション』第14号、1995年10月
「アート&テクノロジーの20世紀―科学と芸術の対話」(特集)、『インターコミュニケーション』第7号、1996年7月
有馬純寿「メディア・アートのゆくえ」、『美術手帖』第741号、1997年5月、43頁
「IAMAS―日本のアートはここから変わる」、『美術手帖』第741号、1997年5月、50頁
西村智弘「メディア・アートと建築の関係とは?」、『美術手帖』第745号、1997年8月、12頁
井口壽乃「アート&テクノロジーの現在形―名古屋国際ビエンナーレ―『アーテック』の十年」、『美術手帖』第746号、1997年9月、143頁
有馬純寿「アルス・エレクトロニカ’97 リポート―テクノロジー革新時代のメディア・アートシーン」、『美術手帖』第749号、1997年12月、119頁
石井弥夢「第七回ふくいビエンナーレ―『メディア』への問いかけ」、『美術手帖』第752号、1998年2月、151頁
「ZKM(芸術・メディア・テクノロジー・センター)オープン」、『美術手帖』第752号、1998年2月、172頁
西村智弘「エレクトロニカリー・ユアーズ―電子時代の新たなる肖像展」、『美術手帖』第761号、1998年9月、144頁
「アート・IT・革命―メディア・アート・レヴォリューション」(特集)、『美術手帖』第795号、2000年11月
「慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス環境情報学部佐藤雅彦研究室―研究室が生む表現」、『美術手帖』第801号、2001年3月、34頁
「東京芸術大学先端芸術表現科―インターメディアアートの可能性」、『美術手帖』第801号、2001年3月、38頁
関口敦仁「IAMAS 岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー―デジタルメディアと美術教育」、『美術手帖』第801号、2001年3月、44頁
「映画とビデオ・アートの最前線 デジカム時代の新しい可能性」(特集)、『美術手帖』第803号、2001年4月
「VIDEOHEAD?」(特集)、『美術手帖』第817号、2002年3月
「サウンド×アート」、「科学×美術」(特集)、『美術手帖』第821号、2002年6月
「メディアアートって何だ?」(特集)、『アートイット』第6号、2005年冬・春
◆YCAMについて
報告書
『(仮称)文化交流プラザ ソフトプランニング報告書』、ソフト研究会、1999年
『やまぐち情報文化都市基本計画 概要版』、 山口市、平成12年4月
『中園文化施設企画運営協議会の検討経緯』、山口市、(平成12年3月〜8月)
『平成16年度 山口情報芸術センター事業報告書―「やまぐち」からの情報発信、交流・創造へのプロセス』、(財)山口市文化振興財団、2005年