芸術論特殊講義二〇〇八


授業の概要

この講義では、二〇〇八年度開催の展覧会を紹介します。特に、企画趣旨や出品作品、作家について解説します。


授業の一般目標

一、幅広い分野の作品に親しむ。
二、各展覧会の企画趣旨について理解する。
三、美術展や美術館の制度と背景について理解する。


授業の到達目標

知識・理解の観点

 一、基礎的な美術史の用語を理解し、それを用いて作品を説明できる。
 二、企画展、常設展、公募展、巡回展、回顧展、テーマ展などの展覧会を区別できる。

思考・判断の観点

 展覧会の企画趣旨を読み解き、それに対する自らの考えを述べることができる。

関心・意欲の観点

 一、国内で開催されている展覧会情報をチェックし、心の琴線に触れた展覧会には実際に出掛けてみる。
 二、海外旅行に出掛ける際には、旅先の美術館や美術展を訪れる。

 

 

授業計画

企画趣旨についての解説や作品画像の上映によって、毎週一つずつ展覧会を紹介します。

九・三十

 <零>    オリエンテーション

十・七

<第一講> 「美が結ぶ絆―ベルリン国立アジア美術館所蔵日本美術名品展」紹介

十・十四

<第二講> 「ジョン・エヴァレット・ミレイ 展」紹介

十・二十一

 (休講) マニフェスタ7調査 課題レポート

十・二十八

<第三講> 「狩野芳崖 悲母観音への軌跡」展紹介

十一・四

<第四講> 「アジアとヨーロッパの肖像」展紹介

十一・十一

<第五講> 「五姓田のすべて―近代絵画への架け橋―」展紹介

十一・十八

<第六講> 「運慶流―鎌倉・南北朝時代の仏像と蒙古襲来」 展紹介

十一・二十五

<第七講> 「民衆の鼓動―韓国美術のリアリズム1945―2005」展紹介 課題レポート提出〆切  提出レポート一覧(要認証)

十二・二

 (休講) 編入学試験・帰国生徒入学試験

十二・九

<第八講> 「蔡國強展」紹介

十二・十六

<第九講> 「ロン・ミュエック展」紹介

 

 (休講) 冬期休業

一・十三

<第十講> 「エミリー・ウングワレー展」紹介

一・二十

<第十一講> 「アヴァンギャルド・チャイナ」展紹介

一・二十七

 期末試験

 

 

リンクシラバス


現在開催中、今後開催の展覧会

山口県立美術館

「運慶流展」 11/11〜12/21

動物いろいろ(コレクション展特集展示) 2009年1/6〜2/1

山口情報芸術センター

「大友良英/ENSEMBLES」 7/5-10/13

「ミニマム インターフェース」 11/1-2009年2/8

5周年記念シンポジウム「アートと情報メディアのさらなる可能性を探る」 11/1-3

下関市立美術館

狩野芳崖 悲母観音への軌跡」 10/4-11/5

「香月泰男と1940-50年代の絵画(仮称)」 2009年2/5-3/22

山口県立萩美術館・浦上記念館

カルロ・ザウリ展 イタリア現代陶芸の巨匠」 8/26-10/26

広島市現代美術館

「池田満寿夫 知られざる全貌」 8/23-9/28

「第7回ヒロシマ賞受賞記念 蔡國強展」 10/25-2009年1/12

「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」 2009年1/24-3/1

岡山県立美術館

五姓田のすべて−近代絵画への架け橋−」 10/7-11/9

島根県立美術館

「開館10周年記念展 フランス絵画の19世紀(仮)」 2009年3/6-5/31

福岡市美術館

「21世紀の作家-福岡 bis 2009」 2009年1/6-3/29

熊本市現代美術館

メモリア−まなざしの奇跡」 7/19-10/19

「荒木経惟展」 11/1-2009年2/15

長崎県美術館

彫刻家 舟越保武 −かたちに込める祈り−」 10/3-11/27

「ダニ・カラヴァン展」 12/6-2009年1/18

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(香川)

「ピピロッティ・リスト―ゆうゆう」 7/13-10/13

「時間の形」 10/26-2009年1/12

兵庫県立美術館

「シャガール展 色彩の詩人」 9/6-10/15

「ブラジル×日本 旅が結ぶアート」 11/1-12/7

「ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密」 1/6-3/29

国立国際美術館(大阪)

アジアとヨーロッパの肖像」 9/30-11/24

「アヴァンギャルド・チャイナ ―〈中国当代美術〉二十年―」 12/9-2009年3/22

愛知県美術館

ライオネル・ファイニンガー展 光のクリスタル」 10/17-12/23

「アンドリュー・ワイエス―創造への道程(みち)」 2009年1/4-3/8

豊田市美術館

Blooming:ブラジル―日本 きみのいるところ」 7/5-9/21

不協和音-日本のアーティスト6人」 9/30-12/25

国立新美術館(東京)

アヴァンギャルド・チャイナ ―〈中国当代美術〉二十年―」 8/20-10/20

巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」 10/4-12/14

「平成20年度(第12回)文化庁メディア芸術祭」 2/4-15

「アーティスト・ファイル2009」 3/4-5/6

東京国立近代美術館

現代美術への視点6 エモーショナル・ドローイング」 8/26-10/13

沖縄・プリズム 1872-2008」 10/31-12/21

「高梨豊展」 2009年1/20-3/8

東京都現代美術館

「パラレル・ワールド もうひとつの世界」 7/26-9/28

ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」 10/22-2009年1/12

森美術館

アネット・メサジェ:聖と俗の使者たち」 8/9-11/3

「チャロー!インディア:インド美術の新時代」 11/22-2009年3/15

国立西洋美術館

ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」 9/30-12/7

群馬県立近代美術館

群馬青年ビエンナーレ2008」 9/13-11/3

 

※展覧会情報を探すならここ↓

artscape[アートスケープ]


参考図書

西岡文彦『五感で恋する名画鑑賞術』(講談社、2003年)

アメリア・アレナス『なぜ、これがアートなの?』(淡交社、1998年)

ダニエル・アラス『なにも見ていない』(白水社、2002年)

並木誠士ほか編『現代美術館学』(昭和堂、1998年)

朝日新聞マリオン編集部編『増補版 美の裏方』(ぺりかん社、1993年)