微生物検査室
微生物検査室の役割は大きく3つに分けられます。
1.病原微生物の検出
病気(感染症)の原因を検索することが目的です。
2.抗菌薬の感受性検査
病気を引き起こしている原因菌(以下、病原菌といいます)に有効な薬について調べ、適切な治療方針決定に貢献します。
3.チーム医療
病院内で感染症が広がらないように防止することを目的とし、専門の医師や看護師、薬剤師などと一緒に活動しています。
塗抹顕微鏡検査
スライドガラス上に検体を塗布して、グラム染色と呼ばれる微生物を染める方法を行った後、顕微鏡を用いて微生物の存在を確認します。
その際に見られる特徴を捉えて、病原菌の特定や培養検査(後述)の指標として役立ちます。
培養・同定検査
患者さんから採取した検体を寒天(培地)の上に広げ、適切な条件で一定時間置くと、微生物が増殖して目に見える丸い集落を形成します(専門用語で「培養」といいます)。
培養された集落から病原菌がいるか推定し、病原菌の特徴を詳細に調べて菌名を決定します(同定検査といいます)。
薬剤感受性検査
病原菌に対してどのような抗菌薬が治療に有効であるかを調べる検査です。抗菌薬に対して耐性を持っている菌(専門用語で「薬剤耐性菌」といいます)は抗菌薬治療の効果が期待できません。この検査を行うことで、有効な抗菌薬による最適な治療が選択できるようになります。
また、薬剤耐性菌は治療方法が限られるため病院内で広がらないように対策が必要です。この対策を病院全体について考え、実行するための専門チームとして感染制御部が設置されており、専門の医師や看護師、薬剤師、臨床検査技師などが日々活動しています。
結核菌の検査
肺結核の診断はX線検査の他にも喀痰から原因菌を検出する方法があります。しかし、原因菌である結核菌は検出や培養に時間がかかるという特徴を持ち、特に培養には約8週間を要します。微生物検査室では迅速な報告のために、チールネルゼン染色やPCR検査という特殊な検査を行っています。
POCT関連検査
POCT(Point Of Care Testing)関連検査とは小型の分析器や迅速診断キットを用いて主にベッドサイドなどの医療現場で行えるリアルタイム検査を言います。一般的な例では血糖測定装置やインフルエンザウイルス検出に用いられる検査試薬などが挙げられます。微生物検査室では感染症に関連するPOCT検査や結果の管理を行っています。
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