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項目 |
主な業務内容 |
(1) |
感染症関連
遺伝子検査 |
HBV-DNA(B型肝炎ウイルス)およびHCV-RNA(C型肝炎ウイルス)定量検査を行います。ウイルスの遺伝子の一部を抽出し、リアルタイムPCR(Polymerase
Chain Reaction) 法を用いて増幅・検出します。血液中の極微量なウイルスを検出する高感度な検査です。B型肝炎やC型肝炎の治療効果判定、予後の推定に有用です。 |
(2) |
遺伝子多型検査
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研究支援を目的に、各診療科との共同研究で幅を広げつつあり、数十項目の遺伝子多型解析を手がけています。遺伝子多型とは、ある塩基の変化が、集団の中で1%以上の割合で含まれ、機能的に大きな違いがないもののことを指します。特にたった1塩基の違いの多型のことをSNP
(Single Nucleotide Polymorphism :一塩基多型)といいます。このSNPは、ヒトゲノム上で最も数多く存在する多型です。生活習慣病の発症や疾患感受性、薬剤応答性の違いなど、診断・予防の応用への可能性が期待されています。UGT1A1遺伝子の多型はCPT-11投与前の症例で調べられ、副作用の予測に利用されています。 |
(3) |
遺伝子変異解析 |
角膜の混濁やびらんを主な症状として発症する角膜ジストロフィーの遺伝子変異解析(TGFBI、M1S1、CHST6、KRT3、KRT12 )を行います。
また、真性多血症などの慢性骨髄増殖性疾患にはJAK2 遺伝子変異解析を行います。 |
(4) |
遺伝カウンセリング
支援 |
遺伝カウンセリングとは、遺伝性疾患の患者・家族等(クライアント)に対して十分なコミュニケーションをとった上で、適切な情報を提供し支援する医療行為です。
平成20年4月より保険診療となり、クライアントと担当医を交えた遺伝カウンセリングの際に臨床遺伝専門医、看護師とともに臨床検査技師もスタッフとして参加しています。 |
(5) |
日本臓器移植
ネットワークHLA検査
センターとしての
HLAタイピング検査 |
腎臓移植希望者を対象に登録業務に携わります。 組織適合性検査として、ABO式・Rh型血液型(輸血部担当)とHLA型検査を行い、年間単位で登録患者の血清保存・管理、相互保存を行います。 |