山口県立総合医療センター(病床数504床)は、県央の歴史豊かで温暖な防府市に位置しています。総合周産期母子医療、地域がん診療拠点、救急医療、災害拠点、へき地医療拠点、および医師卒後臨床研修などの機能・部門を有しています。泌尿器科は現在、スタッフは私(昭和59年卒 山本)含め3人体制で診療にあたっています。尿路結石、前立腺肥大症、悪性腫瘍(腎がん、前立腺がん、膀胱がん、精巣腫瘍)、副腎腫瘍および腎疾患(血液透析、腹膜透析)などに関連した幅広い手術(年間約300)を行っています。
当科では前立腺肥大症の低侵襲手術として県下で初めて2006年よりホルミウムレーザーによる前立腺核出術 (HoLEP)を導入しました。従来、開腹手術が選択されるような100g 以上の大きな前立腺症例に対しても、比較的安全に施行できうるもので、有用性が高く、開放手術に替わる低侵襲手術として注目を集めています。最近では年間30?50症例行っています。従来手術のTURPに比し手術時間は約1.5倍必要ですが、出血や術後の痛みが格段に少ない手術のため「HoLEPを早く受ければよかった」との声もよく耳にします。2012年3月26日に100Wの高出力のレーザー装置(上図左)に更新しましたので手術時間が短縮すると確信しています。