授業の概要
この講義では、国内外で開催されている国際美術展の現況について解説します。デジタル画像やビデオの上映を交えながら国際美術展の歴史、代表的な国際美術展を紹介したのち、特に 一九九〇年代以降の地球規模化をめぐる今後の課題について、ヨーロッパとアジアとの対比の中で考察します。
授業の一般目標
一、国際美術展の現況について理解する。
二、国際美術展の歴史について理解する。
三、地球時代の現代美術に対する問題意識をもつ。
授業の到達目標
知識・理解の観点 |
代表的な国際美術展について簡単な説明ができる。 |
思考・判断の観点 |
国際美術展の地球規模化について肯定的な側面と課題とを指摘できる。 |
関心・意欲の観点 |
自ら国際美術展を見に出かける。あるいは、インターネット上の関連サイト、新聞、雑誌で国際美術展に関する情報を収集する。 |
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最近調査した国際美術展について概要を報告し、国際美術展が直面している問題・課題について考察します。
四・十二 |
<零> オリエンテーション |
四・十九 |
<第一講> あいちトリエンナーレ2013 |
四・二十六 |
<第二講> あいちトリエンナーレ2010 |
五・三 |
(休講) 憲法記念日 |
五・十 |
<第三講> あいちトリエンナーレをめぐる考察 |
五・十七 |
<第四講> ヨコハマトリエンナーレ |
五・二十四 |
<第五講> コーチ=ムジリス・ビエンナーレ2012 |
五・三十一 |
<第六講> 瀬戸内国際芸術祭 |
六・七 |
<第七講> UBEビエンナーレ |
六・十四 |
<第八講> ミュンスター彫刻プロジェクト |
六・二十一 |
<第九講> 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ |
六・二十八 |
<第十講> 光州ビエンナーレ |
七・五 |
<第十一講> ドクメンタ |
七・十二 |
<第十二講> ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展 |
七・十九 |
<第十三講> 総括 |
七・二十六 |
期末試験 |
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参考図書
◆国際美術展
暮沢剛巳、難波祐子編著『ビエンナーレの現在―美術をめぐるコミュニティの可能性』(青弓社、二〇〇八年)
岡部あおみ編『アートが知りたい』(武蔵野美術大学出版局、二〇〇五年)
※第7章が国際美術展に充てられている:「ユートピアのインスタレーション――国際展都市論」「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」『記録集 横浜会議2004「なぜ、国際展か?」』(BankART1929、二〇〇五年)
伊東正伸ほか『アートマネージメント』(武蔵野美術大学出版局、二〇〇三年)
※国際展の急増、横浜トリエンナーレ南條史生『美術から都市へ――インディペンデント・キュレーター15年の軌跡』(鹿島出版会、一九九七年)
◆ヴェネツィア・ビエンナーレ
『12人の挑戦――大観から日比野まで』(茨城新聞社、二〇〇二年)
石井元章『ヴェネツィアと日本―美術をめぐる交流』(ブリュッケ、一九九九年)
『ヴェネツィア・ビエンナーレ―日本参加の40年』(国際交流基金ほか、一九九五年)
雑誌
「特集―世界のアートシーンと日本作家」、『Bien』第四十二巻、二〇〇七年一・二月号、四―三五頁
「アジア=パシフィック 今年の注目国際展」、『アートイット』第十二号、二〇〇六年七月
「特集―世界のアート・パワー!」、『美術手帖』第八五一号、二〇〇四年七月、二九―一二四頁
参考リンク
◆ドクメンタ12記者会見(二〇〇六年九月、森美術館)
TABlog: TAB Video スタート!のページの以下のリンクをクリック。
documenta 12 press conference, part 1.
documenta 12 press conference, part 2.
documenta 12 press conference, part 3.
同展キュレーターの一人で美術史家のルース・ノアックとマガジン・プロジェクトの総監督ゲオルグ・シュルハマーによる記者会見(英語)。◆「国際展を考える」(二〇〇五年六月二十五日〜八月六日)
BankART1929共同企画「BankArt School『国際展を考える』」 ※それぞれの講義内容が動画で閲覧できる。
・北川フラム「国際展のつくり方1」
・川俣正「第2回横浜トリエンナーレに向けて」
・市原研太郎「国際展の見方」(15:00〜)
・小沢剛「私の国際展体験」(18:30〜)
・石内都「ヴェネツィア・ビエンナーレ報告」
・清水敏男「国際展の新しい波」
・南條史生「国際展とはなにか」
・長谷川祐子「国際展のつくり方2」◆国際美術展の一覧
Calendar: Biennials and other regular art exhibitions
Universes in Universeによる。二〇〇一年以降の過去の年の開催一覧も閲覧できる。VAGA: Biennials, International Exhibitions, Festivals, Art Fairs etc(〇九年四月現在、同一月二十一日更新分まで)