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経カテーテル大動脈弁治療(TAVI)

山大医学部第二内科

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治療内容

重症大動脈弁狭窄症に対する治療方法

重度の狭窄においては弁を取り換えること(弁置換術)が唯一の治療法で、これまでは外科的大動脈弁置換術が唯一の治療法でした。2013年10月より日本でも開胸することなく、また心臓も止めることなく、カテーテルを使って人工弁を患者さんの心臓に留置する経カテーテル大動脈弁治療(TAVI)が始まりました。山口大学医学部附属病院でも全国で24番目に施設認定を受け、2014年4月よりTAVIを開始しています。また、大動脈弁狭窄症による重症心不全を発症した患者さんには積極的に大動脈弁バルーン拡張術(PTAV)を施行しており、全身状態を改善させた後、外科的大動脈弁置換術またはTAVIを行っております。

経カテーテル大動脈弁置換術 (TAVI)

重症の大動脈弁狭窄症に対してカテーテルを使って人工弁を留置する新しい治療法で、低侵襲(治療のために患者さんの体を傷つける度合いが少ないこと)に加えて、人工心肺装置を使用しなくて済むことから、体への負担が少なく入院期間も短いのが特徴です。高齢のために体力が低下している患者さんや、何らかの疾患により外科的大動脈弁置換術が危険と判断された患者さん等が対象の治療法です。TAVIは、太ももの付け根の血管、または心臓の先端から、折りたたんだ生体弁を装着したバルーン付きのカテーテルを挿入し、心臓は拍動したまま、心臓の中まで運びます。大動脈弁の位置に到着すると、バルーンと一緒に折りたたんだ生体弁を広げて留置します。
患者さんの全身状態により2つのアプローチ法のどちらかを選択します。

当院の体制

山口大学ハートチームの結成

TAVIを施行するにあたり、ハートチームを結成しました。当院の心臓血管外科、循環器内科、麻酔科を中心に、手術室の看護師、臨床工学技士、放射線技師を含め総勢20名前後で一人の患者さんに対して治療を行っております。患者さん個々で状態が全く違いますので、それぞれの患者さんにとって最善の治療法を模索するべく毎週ハートチームで話し合いの場を設けています。

入院期間

手術時間はもちろんのこと入院期間も外科的治療に比べて短く、TAVI適応患者さんへの負担軽減が期待されます。
当院のTAVI適応患者さんの平均入院期間は約2週間です。



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