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2026年03月02日
先日、地元の宇部日報(2月26日付)にて、当科の研究グループによる取り組みをご紹介いただきました。
以前、本ブログでも論文発表の際にお伝えした「ステロイドパルス療法における心臓への影響」についての内容です。
専門的な研究成果を、このように地元紙という身近な媒体で取り上げていただけるのは大変光栄なことです。この記事を通じて、地域の皆様に私たちの活動を少し でも知っていただける良い機会になればと考えております。
より安全で質の高い治療管理を目指し、今後も医局員一同、一歩ずつ地道に研究・診療に励んでまいります。
※詳細な研究内容については、こちら をご覧ください
2026年02月16日
当科の小林茂樹先生 と中嶋佑輔先生 が、循環器内科医の間で人気を誇るポッドキャスト番組『JACCばらん』にゲスト出演しました。今回の配信(第50回)では、先生たちが世界的な医学雑誌に発表した最新の研究成果について、エピソードを交えて分かりやすく解説しています。苦労や裏話など研究の裏側も飛び出すかも。
今回のテーマ:心臓の難病「サルコイドーシス」と向き合う
今回のトークは、「心臓サルコイドーシス」という病気についてです。
この病気は、心臓に炎症が起きる原因不明の難病で、放っておくと不整脈や心不全を引き起こす恐れがあります。日本では特に女性に多く見られるという特徴もあります。
小林先生と中嶋先生たちの研究チームは、「ステロイド治療を受けた後の患者さんが、その後も元気に過ごせるかどうかを、どうやって見極めるか?」という課題に挑みました。
ここがすごい!研究のポイントを3行で解説
難しい論文の内容を、一般の方向けにギュッとまとめると…
1.「尿検査」と「画像」で予測: 治療後の「尿検査(酸化ストレスの指標)」と「PET検査(炎症の指標)」を見ることで、その後の経過を精度高く予測できることを突き止めました。
2.世界が注目する発見: この2つの指標を組み合わせることで、将来的な心臓のトラブル(不整脈など)が起きやすいかどうかを、これまで以上に正確に判断できるようになります。
3.より安心な治療へ: これにより、患者さん一人ひとりに合わせた「よりきめ細やかな治療」が可能になります。
■ 視聴方法(2026年2月18日公開予定!)
本エピソードは、2026年2月18日(水)の朝 に公開される予定です。
YouTube プレイリスト: JACCばらん公式チャンネル
m3アーカイブ: 医療専門サイトm3内ページ
SNSで検索: X(旧Twitter)で #JACCばらん と検索していただくと、番組の最新情報や感想がご覧いただけます。
「JACCばらん」ってどんな番組?
世界最高峰の情報を日本語で: 世界で最も権威のある循環器(心臓や血管)の医学雑誌『JACC』。そこに掲載された世界最先端の論文を、日本のエキスパートたちが日本語で分かりやすく解説します。
2026年02月04日
2026年2月3日に開催された、山口大学主催「2025年度 医療現場からのニーズ・シーズ発表会」において、当科の小室 あゆみ 先生が『最優秀ニーズ賞』を受賞されました。
この発表会は、医療現場で働くスタッフが抱える課題やアイデア(ニーズ)を学外の企業等に提案し、新たな医療機器開発やサービスの創出を目指す取り組みです。
昨日のエピソード
実は昨日は、小室先生にとって非常に過密なスケジュールの一日でした。 午前の勤務の後、午後からは娘さんの「仮入学」に出席され、その後、夕方の発表会に臨まれるという、母として、そして医師としての役割を両立された中での受賞となりました。ご家族の節目を支えながら、日々の臨床・研究の成果をしっかりと形にされ、今回の受賞に繋がりました。
最後に
現場の声を形にし、最優秀という形で評価された小室先生、本当におめでとうございます! 医局員一同、心よりお祝い申し上げます。
関連リンク: 2025年度 医療現場からのニーズ・シーズ発表会(山口大学HP)
2026年01月26日
山口大学医学部附属病院 第二内科(名和田隆司 助教ら)の研究グループは、難治性の自己免疫疾患などの治療に用いられる「ステロイドパルス療法」が、患者さんの循環動態に与える影響を明らかにしました 。
本研究では、治療直後に心臓への負荷を示す血液マーカー(BNP・ANP)が有意に上昇することや、心臓超音波検査において左房容積が増加することを科学的に実証しました 。これまで臨床現場で経験的に知られていた「心臓への負担」を数値として明確化したことで、心疾患リスクを持つ患者さんに対して利尿薬を併用するなど、より安全な治療管理体制を整えるための重要な根拠となります 。
当科(第二内科)は、膠原病・循環器・腎臓高血圧の3領域の専門家が集まる全国的にも珍しい診療科です 。 この3領域が連携する独自の体制を活かし、今回の発見をきっかけとして、より安全で最適な医療の提供を目指して研究を推進してまいります 。
本研究成果は、2025年12月28日付で国際学術雑誌「Immunological Medicine」に掲載されました 。
詳しくはこちら👉
2026年01月21日
この度、当科の中嶋佑輔先生らが執筆した論文が、欧州心臓病学会(ESC)の公式ジャーナルである 『European Heart Journal – Imaging Methods and Practice (EHJ-IMP)』 のImage FocusセクションにAcceptされました 。
本論文は、最新の超音波技術である「TrueVue Glass」を用いて、心臓サルコイドーシスに伴う心室瘤を鮮明に可視化した症例報告です。
■ 論文タイトル
A case of cardiac sarcoidosis with a ventricular aneurysm visualized by four-dimensional left ventricular imaging using TrueVue Glass (TrueVue Glassを用いた左室4Dイメージングにより可視化された、心臓サルコイドーシスに伴う心室瘤の一例)
【Figure:TrueVue Glassによる左室4Dイメージング】
画像解説: 左室側壁に形成された心室瘤が、TrueVue Glass技術によって立体的かつ半透明に描出されています。従来の2Dエコーでは把握が難しい「瘤の奥行き」や「周囲の心筋との位置関係」が、非侵襲的に鮮明に可視化されています 。
■ 研究・症例の概要
本症例は、虚血性心疾患(PCI後)の経過観察中に偶然発見された「左室側壁心室瘤」に対し、 FDG-PET/CTや心臓MRIを含むマルチモダリティ評価を行った結果、 「心臓限局性サルコイドーシス」 の診断に至りました 。
診断の決め手の一つとなったのが、Philips社の最新技術 「TrueVue Glass」 です。 光源を仮想的に移動させ、組織を半透明に表示することで、心室瘤の「入り口の形状」や「深さ」をリアルタイムに把握することに成功しました 。この技術は、カテーテルによる左室造影(LVG)に近い視覚情報を、造影剤を使わずに提供できるため、今後の診断プロセスを強力に補助するツールとして期待されます 。
■ 著者・掲載情報
著者: Yusuke Nakashima, Michio Yamada, Ayumi Omuro, Shinichi Okuda, Motoaki Sano
掲載誌: European Heart Journal – Imaging Methods and Practice (Image Focus)
中嶋先生おめでとうございます。 当科では今後も、最新のイメージング技術を用いた診療・研究に力を入れてまいります。
2025年11月14日
このたび、当講座の小室 あゆみ先生が、成人先天性心疾患(ACHD)専門医認定試験に見事合格されました!
難関を突破し、山口県で初めての「成人先天性心疾患(ACHD)専門医」として認定を受けられました。
これは小室先生の努力の結晶であると同時に、山口県の医療にとって非常に大きな一歩です。スタッフ一同、心からお祝い申し上げます!
「成人先天性心疾患(ACHD)専門医」って、どんな資格?
「成人先天性心疾患(ACHD)」とは、「生まれつき心臓に病気(先天性心疾患)があった方が、大人になられた状態」を指します。医療の進歩は素晴らしく、今では心臓病を持って生まれたお子さんの多くが、無事に成人を迎えられるようになりました。しかし、大人になったから「完全に治った」というわけではなく、小児期とは異なる特有の課題が出てくるため、非常に専門的なケアが求められます。
子どもの頃からの病状を深く理解し、大人になってからのライフイベント(就職、結婚、出産など)や、加齢に伴う新たな病気(高血圧や糖尿病なども含め)に対応しながら、患者さんの一生涯にわたる健康を専門的にサポートする医師の証です。
未来へ向けて
小室先生は、合格の報告とともに、「今後は後進の育成こそが使命と考え、私に続いてくださる方を探していきたいと思っております。」とお話しされていました。
山口県初のACHD専門医の誕生は、これまで不安を抱えておられた県内の多くの患者さんやご家族にとって、大きな希望の光となります。
小室先生、この度は本当におめでとうございます! 私たちスタッフ一同も、小室先生の活動を全力でサポートしてまいります。
2025年11月10日
名和田 隆司先生が令和7年度 横山臨床薬理研究助成に採択されました。
この助成は、医学の進歩のため、特にトランスレーショナルリサーチに意欲的に取り組んでいる研究に対して交付されます。
名和田先生のさらなる研究が期待されます。
名和田先生おめでとうございます。
2025年11月10日
末冨 建先生が第3回循環器ダイバーシティ研究奨励賞
最優秀賞に選ばれました
この賞は日本の循環器疾患における患者もしくは医療者の、性差や職種、社会経済学的なダイバーシティに関する研究の推進を目的としたもので、今後ダイバーシティ推進の分野で貢献が期待される研究者に贈られるものです。
末冨先生おめでとうございます。
2025年10月27日
第二内科に新しい仲間が増えました!
徳山中央病院で研修中の多久島大二郎先生が入局の挨拶にきてくれました。
来年度から山口大学で一緒に働けることがとても楽しみです。
医局員も嬉しさのあまり、医局対抗野球のユニフォームで歓迎してしまいました。
一緒にこのユニフォームを着たいという方は是非入局してください!
循環器、腎臓、膠原病、野球全て楽しいです!
2025年10月06日
このたび、当講座の中村吉秀先生が令和7年度「山口大学医学会 中村賞」を受賞されました!
この賞は、故・中村正二郎元山口大学長の遺志により設けられたもので、医学の発展に大きく貢献する独創的な研究に贈られる賞です。
「リアノジン受容体を標的としたドキソルビシン心筋症の革新的な予防法」。
がん治療において非常に強力な抗がん剤であるドキソルビシンは、心臓への毒性(心毒性)が大きな課題となっています。これまで有効な予防法は確立されておらず、多くの患者さんが副作用に苦しんでいました。
中村先生の研究では、心筋内のカルシウム放出チャネル「リアノジン受容体」に着目。
この受容体を安定化させることで、ドキソルビシンによる心毒性を抑えられることを実証しました。
さらに、リアノジン受容体の安定薬「ダントロレン」を短期間だけ併用することで、十分な予防効果が得られることも判明。
これは、臨床応用への大きな一歩となる成果です。
この成果は、がん治療の安全性を高めるだけでなく、患者さんの未来に希望をもたらすものです。より優しい医療へとつながることを願っています。