水素トランスレーショナル 医療研究センター

基礎研究から社会実装へ — 山口大学が牽引する次世代水素医療のグローバルスタンダード

センターの目標
本センターは、「明日の山口大学ビジョン2030」に基づき、
水素の医学的ポテンシャルを実際の医療現場へ届けるための
包括的なプラットフォームとして機能します。
具体的には以下の通り。
医工連携による技術革新とエビデンス構築
医・工・獣の「総合知」を融合。
安全かつ精密な医療デバイスの開発と、大動物モデルを用いたエビデンス構築を両立
トランスレーショナルリサーチ
(橋渡し研究)の圧倒的な加速
「山口大学方式」の国際標準化
従来の水素吸入が抱えていた「安全性」と「吸収効率」という課題を同時に売する、山口大学発の呼吸期パルス供給技術”を世界へと展開
ゼロエミッション・高効率デバイスによる次世代医療のグローバルスタンダード化
社会実装と地域・国際貢献
水素透析システムや院内「水素アメニティースペース」の創出、そして世界への技術展開まで見据えた社会実装
患者と医療従事者のウェルビーイング向上及び地方創生への直接的付与
センターの社会的役割
1.社会実装と地域貢献
山口大学医学部附属病内に専用スペースを設け、職員及び患者の皆さまに対して「山口大学方式」での水素吸入を無償で提供し、SDGsに配慮した次世代アメニティのモデルケースを提示します。
2.地域イノベーションと地方創生
山口県内の企業と連携し、大学発の特許技術を基盤とした新たな地場産業の創出を推進します。
3.国際的な研究・実装拠点
山口大学が水素医療分野で国内を引し、国内外の企業や研究機関が集うグローバルハブとして機能します。
H2TREC(水素トランスレーショナル医療研究センター)の社会的役割は、長年の基礎研究で得られたエビデンスを社会実装へと繋げ、地域社会から国際社会に至るまで多階層的な価値を提供することにあります。
H2TRECは基礎研究の真価を医療現場に届ける「トランスレーショナル・エンジン」として、社会の健康と持続可能な発展に寄与することを使命としています。
センター長からメッセージ
水素医学の真価を、確かな治療として届ける
山口大学医学部附属 水素トランスレーショナル医療研究センター(H2TREC)
センター長 佐野元昭

2007年の水素の抗酸化作用発見から18年、水素医学は今、長年の研究を社会へ結実させる重要な転換点にあります。私はこれまで、世界初の心筋使患者への酸床試験や、日本初の心肺停止後症候群に対する大規模ランダム化比較試験(先進医療B)を完遂し、圧倒的なエビデンスを積み上げてまいりました。
令和8年4月に始動する本センターは、これら一連の成果を実際の医療現場へ届ける「トランスレーショナル・エンジン」です。私たちの強みは、医学・工学・獣医学の「総合知」を融合させた強固な協力体制にあります。
患者様の呼吸に同期する精密供給技術や、析合併症を強力に抑制する革新的なシステムなど、安全性を極めた「山口大学方式」を次世代医療の実装モデルとして提示します。
病院内への「水素アメニティースペース」の創設や、最先端ゲノム編集技術との融合など、私たちの挑戦は多岐にわたります。
山口の地から世界へ、次世代水医療のグローバルスタンダードを発し、世界中の患者様のQOL向上に貢献してまいる所存です。
センターの仕組みと協力体制

1.全学的な運営・知財戦略システム
・成熟度ステージ制:山口大学独自の制度に基づき、研究推進体から発展した自立的な「部局附属センター(ステージ4)」として運営されています。
・全学的サポート: URA(産学公連携研究推進センター)や知的財産センター、ライフサイエンス支援課がバックアップしており、自作機器や制ロジックの特許化・標準化を戦略的に進めることで、市場での優位性を確保しています。
2.医工連携の「総合知」による開発サイクル
医学・工学・共同獣医学部の3部局が緊密に連携し、技術を磨き上げています。
・工学 超精密・高機能な水素医療プラットフォームの開発。
・獣医学 犬などの大動物モデルを用いた検証により、ヒトに近いスケールで安全性と有効性のエビデンスを構築。
・医学臨床・基礎研究を装ぐトランスレーショナルリサーチ(橋渡し研究)の実施支援。
3.細胞デザイン医科学研究所との最先端融合
「細胞デザイン医科学研究所」と密接に連携しています。
・ゲノム編集との融合:水素が細胞のストレス応答を低減させる特性を活かし、ゲノム編集の効率を向上させる新たな技術を確立しています。
・難治性疾患への挑戦:最先端のゲノム編集技術と水素医学を掛け合わせることで、遺伝病などの難治性疾患に対する革新的な治療法の開発に取り組んでいます。
4.産学官エコシステムと臨床拠点の活用
・企業との共同開発:最先端技術を持つ企業(ドクターズ・マン、日機装、トクヤマ等)と協力し、デバイスの実用化を推進しています。。
・臨床拠点:聖比留会セントヒル病院をヒト臨床研究の主要拠点とし、大学の研究成果を実際の患者へと届けるための実践的なフィールドとして活用しています。
このように、組織運営から研究・開発、そして最先端科学との融合に至るまで、「世界に通用する水素医療」を創出するための多階層的な仕組みが構築されています。



