【学会レポート】ATTR-CM治療は「次のステージ」へ!ATTR Amyloidosis Symposium 2026
2026年06月01日
先日、東京で開催された「ATTR Amyloidosis Symposium 2026」に参加してきました! 全国からトランスサイレチン型心アミロイドーシス(ATTR-CM)の地域連携に携わる医師がなんと400名も集結し、非常に熱気のあるシンポジウムでした。
かつては進行性で予後不良とされていた心アミロイドーシスですが、様々な疾患修飾薬の登場により、今では進行を止めることが可能な疾患 へと変わってきています。 これまでは「いかに早期診断して治療介入するか」が主な議論の的でしたが、治療の選択肢が増えた現在、疾患修飾薬の導入後も病勢進行を評価し、治療選択の再評価や心不全治療の最適化を行う必要性 が熱く議論されました。まさに、ATTR-CM治療は次のステージに突入したと言えます。
山口大学の小林茂樹先生による大注目の講演
本シンポジウムにおいて、山口大学医学部 高齢者心不全治療学講座教授の小林茂樹先生から、山口大学医学部附属病院における最新のATTR-CM治療と、「心筋線維化と予後との関連性」に関する素晴らしい研究成果が報告されました 。 山口県からは小林先生の応援に総勢17名が会場に駆けつけ、大変な盛り上がりを見せました!
小林先生らの研究では、病理組織と心臓MRI(CMR)を用いた詳細な解析が行われ、その結果、アミロイドの沈着量そのものだけでなく、それに伴う「心筋線維化」 が予後悪化の独立した予測因子になることが明らかになりました。
特に注目を集めたのは、CMRで測定される細胞外容積(ECV)が、アミロイド量と心筋線維化の両方を総合的に反映している という発見です 。この「臨床的な感覚を病理所見で見事に裏付けた」貴重なデータに対し、座長を務められた慶應義塾大学の遠藤仁先生からも多大な称賛が送られていました。
佐野 元昭

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